日本初のドゥー・ワップ・グループ、シャネルズ

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シャネルズ(THE CHANELS) 『Mr.ブラック』 ♪本文末に記事に関連した動画有 

■ 前回の記事で日本における'80年代初頭のオールディーズ・リヴァイヴァル・ブームの概要に触れましたが、今回はそのオールディーズ・リヴァイヴァル・ブームとも密接に関わりあって同時期に盛り上がりを見せた、ドゥー・ワップ・リヴァイヴァル・ブームの立役者、シャネルズ(現ラッツ&スター)を紹介します。

ドゥー・ワップ・リヴァイヴァル・ブームといっても日本ではあくまでオールディーズ・リヴァイヴァル・ブームの支流といった感じだったのですが、ヴォーカル陣が顔を黒く塗って本格的なドゥー・ワップを演じたシャネルズの登場が、わが国に真の意味でドゥー・ワップという音楽を広めた功績には小さからぬものがあります。
シャネルズ以前の日本のドゥー・ワップ・グループと言えば、唯一'60年頃から活動していたザ・キング・トーンズTHE KING TONES)の名が挙げられる位でした。しかも、ザ・キング・トーンズの音楽性は確かにドゥー・ワップやR&B/ソウルの影響を感じ取る事が出来ますが、全体的な割合から見るとムード歌謡やコーラス歌謡の要素が強く、必ずしもドゥー・ワップ・グループといえるものではありませんでした(個人的にはコレも好きなのですが...)。さらに言えば、実際ザ・キング・トーンズがよりドゥー・ワップ色を強めたのはシャネルズが登場した後のことです。

その様な状況の中、和製ドゥー・ワップ・グループとして衝撃的にデビューしたシャネルズによって、初めてドゥー・ワップの魅力に触れた人もかなり多かったのではないでしょうか。正直、シャネルズのデビュー当時小学5年生だった私も4つ上の姉が持っていたシャネルズのレコードや写真集『THE CHANELS』('81年)で初めてドゥー・ワップという言葉や音楽等について知った次第です。小学生だった私でも当時の歌謡曲と同じ感覚で自然とドゥー・ワップに入っていけたのは、やはりシャネルズが本格的な黒っぽいドゥー・ワップ・コーラスを核にしつつも'80年代当時のモダンな感覚、オールディーズと歌謡曲のポップなエッセンス、独自のユーモア・センス等を適度に融合させたオリジナルのドゥー・ワップを日本語で歌ったことが大きかったと思われます。この点がそれまで日本においてほんの一部のファンを除き、ほとんど聴かれる事のなかったドゥー・ワップに世間の目を注目させた、シャネルズ最大の功績だと言えるでしょう。

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
Mr.ブラック今回は、シャネルズがアマチュア時代の勢いと情熱をそのままプロの世界に持ち込んだ1stアルバムで、和製ドゥー・ワップ・アルバムの名盤とも称される『Mr.ブラック』を紹介します(プロフィールは後述)。
内容は、大ヒットしたデビュー曲「ランナウェイ」を含むオリジナル6曲とシャネルズがデビュー以前からライヴのレパートリーとしていた'50~'60年代のドゥー・ワップやR&Bのカヴァー7曲の全13曲。厳密に言えば「Shama Lama Ding-Dong」は'70年代に発表された曲ですが、曲調自体は'50~'60年代風の作りとなっています。どうでもいいことですが、LPレコードではA面にオリジナル、B面にカヴァーときっちり区分されていたんですよね。
もっともオリジナル曲もほとんどが'50~'60年代のドゥー・ワップ等を下敷きにして作られており、ドゥー・ワップ・ファンをニヤリとさせる様な曲の連続なのですが...
カヴァー曲に関してもかなり本格的で、オリジナル盤に勝るとも劣らない完成度を誇っています。選曲もどちらかと言えば通好み。

ドゥー・ワップ・グループであるがゆえにシャネルズの1番の聴き所はやはりヴォーカルです。彼らのヴォーカルもデビュー以降年を追う毎にますます磨きがかかり成熟に向かう訳ですが、1stアルバムの時点でも十分光り輝いています。リード・ヴォーカルの鈴木雅之は今も第一線で活躍中なので言うまでもありませんが、ソウル的なリズム感を兼ね備えた太くて黒い声質の持ち主で、黒人さながらのソウルフルなヴォーカルは天下一品(まさにMr.ブラック)。バック・コーラスも'50年代のドゥー・ワップ・コーラスの伝統を踏まえていて申し分なし。甘く響く佐藤善雄のベース・ヴォーカルも味わい深いし、月まで届きそうな久保木博之のファルセットも魅力的。

本盤は、全てのドゥー・ワップ・ファンに聴いて欲しいのですが、特にSha Na NaRocky Sharpe & The ReplaysThe Boppers等のドゥー・ワップ系オールディーズ・リヴァイヴァル・バンドとは一線を画す、本物志向のドゥー・ワップを堪能したい人にぜひおすすめです。
両者の違い(もちろん英語とか日本語といった違いではありません)を説明するのは難しいのですが、簡単に言うと前者が白人ロックンロール的マインドに基づくアプローチであるのに対して、シャネルズの核にあるのは黒人のドゥー・ワップやR&B/ソウルといったブラック・ミュージックであるといった所でしょうか。
そう言えばThe Boppersが'80年10月にプロモーションのため初来日した際、彼らはシャネルズのステージに飛び入りで参加して共演を果たているんですよね。まあ大きなくくりでは同じジャンルとも捉えられるし、ドゥー・ワップをこよなく愛する気持ちはどっちも同じですからね。

※ その他のシャネルズ関連のおすすめCD
・『BACK TO THE BASIC
デビューからラッツ&スター時代までのベスト盤と再結集時のライヴ盤がセットになった2枚組

関連記事:
・[そもそも「Doo Wop」ってなに?]
・[Doo Wop Revivalの魁!Sha Na Na]
・[Rama Lama Ding Dong!Rocky Sharpe & The Replays]
・[和製Oldies Revivalの覇者、ザ・ヴィーナス]

(収録曲目)
01 ダウンタウン・ボーイ
佐藤善雄のベース・ヴォーカルで幕を開けるPopなテイストのノリのいい和製Doo Wopで、シャネルズ自身の当時の実生活を反映させた様な歌詞も好印象なナンバー。多分この曲の3パート・ハーモニーは、The Spanielsの「Everyone's Laughing」('57年全米69位、R&B13位)を参考にしていると思われます。と言うかこの曲の元ネタと言えるかも。
02 ランナウェイ
湯川れい子作詞、井上大輔作曲による記念すべきシャネルズのデビュー曲で、パイオニアのラジカセ"RUNAWAY"CMソングとして大ヒットを記録した彼らを象徴する名曲。日本初の和製Doo Wop Revivalソングとなったこの曲でシャネルズ自身も一躍トップ・アーティストの座に躍り出る訳ですが、曲調はBen E. Kingの名曲「Stand By Me」('61年全米4位、R&B1位)をベースにしたDoo Wopといった趣で、そこに歌謡曲の要素とほのかなOldies Popsの香りを適度に調和させた文字通りの傑作。さらに鈴木雅之の黒光りするヴォーカルも超クール。
03 月の渚-YOU'LL BE MINE-
個人的に大好きな和製Doo Wopバラードの傑作。基本はThe Nutmegsの名曲「Story Untold」('55年R&B2位)をPopに洗練させたメロディーで、そこにドラマティックなサビを独自に加えたもの。さらに、オープニングとエンディングにThe Moonglowsの「Sincerely」('54年全米20位、R&B1位)のコーラス・フレーズを違和感なく溶け込ませている手腕もお見事。ヴォーカル面では、とびきりロマンティックな歌詞を熱唱する鈴木雅之のブラック・ヴォイスも最高ですが、ここぞという場面で飛び出す佐藤善雄のベース・ヴォーカルも絶品。
04 夢見るスウィート・ホーム
チャールストンを踊れそうな'20~'30年代頃の陽気なジャズ調の曲をDoo Wopスタイルで歌った「ランナウェイ」のB面曲(湯川れい子作詞、井上大輔作曲)。ここでの主役はヴォーカルではなく、元々ジャズ・トランペッターだった“桑マン”こと桑野信義の嬉々としたトランペットと言えるでしょう。
05 いとしのシェビー'57
鈴木雅之のSoul感覚に満ちた歌唱が印象深い好曲。なお、コーラス・フレーズは日本でも有名なDoo Wopグループ、The Velvetsの「Tonight (Could Be The Night)」('61年全米26位)から借用しています。
06 陽気なTUSUN
Doo WopとSoul、そして歌謡曲が渾然一体となったユニークで明るいナンバー。曲のブレイクでいきなり聴かせるアカペラが見事なアクセントになっています。
07 Everybody Loves A Lover
シャネルズが後に『第1回JAPAN Doo-Wop Carnival』('81年7月)で共演するガール・グループPopsのパイオニア的存在、The Shirellesが放ったゴスペルの影響さえ感じさせるSoul風味のRockin'ナンバー('62年全米19位、R&B15位)をカッコよくカヴァーしたもの。The Shirelles盤をテンポ・アップさせてスマートにリメイクするも、驚く事に黒っぽさが全く失われていない名カヴァーとなっています。なおこの曲は、Doris Dayの'58年全米6位曲がオリジナル。
08 Shama Lama Ding-Dong
'62年を舞台にした学園コメディー映画、『アニマル・ハウス』('78年)の挿入歌としてLloyd Williamsが歌った曲(「Shama Lama Ding Dong」)をカヴァーしたもの。但し、映画の中ではOtis Day & The Knightsなるバンドのライヴ・シーンで披露されています。ここでのシャネルズ・ヴァージョンはエコーを効かせたアレンジもいい雰囲気で、オリジナル以上に黒っぽい鈴木雅之の迫力ある歌声が魅力的。
09 Bad Blood
シャネルズの最大のアイドルで、後に"Wisky A Go Go"でのライヴ('81年5月)や『第2回JAPAN Doo-Wop Carnival』('82年7月)でも共演を果たした、ノヴェルティーDoo Wopの王者The Coastersの隠れた名作('61年)をカヴァーしたもの。ちなみにThe Coastersのこの曲におけるラインナップは、Carl Gardner(リード)、Billy Guy(バリトン)、The Cadillacs出身のEarl "Speedo" Carrol(テナー)、The Cadets出身のWill "Dub" Jones(バス)となっています。余談ですが、本アルバムの歌詞カードに記されたメンバー名の横には括弧書きで、田代まさしがBilly Guy、久保木博之がR. Carrol、佐藤善雄がDub Jonesと書かれています。彼らがいかにThe Coastersに憧れていたかが分かりますよね。で、曲の方ですが、まったり感が味わい深いオリジナルに比べてタイトに引き締まった傑作カヴァーになっています。鈴木雅之のヴォーカルも文句なしにカッコいいし、オリジナルにはない久保木博之のファルセットも秀逸。
10 Silhouettes
シャネルズが結成当初模倣していたSha Na Naも'69年のデビュー・アルバム『Rock & Roll Is Here To Stay』で取り上げていた、ロマンティックなストーリーが展開する歌詞が胸を熱くさせるThe Raysの傑作Doo Wopバラード('57年全米3位曲、R&B3位)をカヴァーしたもの。もちろん参考にしているのはSha Na Naヴァージョン。ここでのリード・ヴォーカルは田代まさしで、彼特有のキザっぽい歌い方が一層ドリーミーな雰囲気を醸し出す傑作カヴァーとなっています。この曲は多くのアーティストに歌われていますが、Oldies関連では他にブレイク前のThe Ronettesによる名カヴァー('62年)も残されています。
11 Sh-Boom
これまたSha Na Naもカヴァー('74年『Hot Sox』)したThe Chordsの'54年全米5位(R&B2位)曲をアカペラで歌ったもの。ベース・ヴォーカルが登場する箇所が省略されてるのは少し残念ですが、シャネルズの洗練された本格的ハーモニーを堪能する事が出来ます。
12 Zoom
「Bad Blood」同様ヒットしなかったのが信じられないナンバーで、The Cadillacsが'56年に発表したR&R時代に相応しい傑作アップ・テンポDoo Wopがオリジナル。シャネルズのヴァージョンは細部に至るまでオリジナル盤をほぼ忠実に再現した絶品カヴァーとなっています。
13 Chapel Of Dreams
アルバムの最後を飾るのは、The Dubsが'58年に放った傑作Doo Wopバラード(全米74位曲)のこれまた傑作カヴァー。特にオリジナルの名ヴォーカリストRichard Blandonにも匹敵する様な鈴木雅之の熱唱が鳥肌ものです(声質は鈴木雅之の方が太め)。さらに前曲同様細部に至るまでオリジナル盤を完璧にリメイクしており、ラストでコーラスが歪んだ感じになる部分まで真似ているのには脱帽します。シャネルズのDoo Wopグループとしての実力とDoo Wopへの愛着(マニアぶり)を思い知らされる1曲。ちなみにこの曲は、デビュー以前からシャネルズのファンだった山下達郎もアルバム『ON THE STREET CORNER 2』('86年)でカヴァーしています。
■ シャネルズラッツ&スター)について

シャネルズのリーダー、鈴木雅之は12歳の頃から姉(鈴木聖美)の影響でR&Bを中心にオールディーズを聴き始め、早くも13歳でバンドを結成して活動するという経歴を持っていました。この頃のエピソードとして有名なのが、小学校の遠足のバスの中でThe Temptationsの「My Girl」('65年全米・R&B1位)を歌ったという話。姉の存在が大きかったのでしょうが小学生で本場のソウルとは恐れ入ります。
なお、バンドではずっとドラム&ヴォーカルを担当していましたが、17歳の時に起こしたバイク事故で足をけがしたため、ドラムをできなくなりバンド活動を休止したそうです。
ちょうどこの時期、鈴木雅之は高校を中退('73年)して父の旋盤工場で働き始めていますが、シャネルズ結成に少なからず影響する出来事にも遭遇しています。何でも日本で同年9月に公開された'50~'60年代にかけて活躍したロックンロール・スターのライヴ・ドキュメンタリー映画、『Let the Good Times Roll』('73年)を観て、そこに出演していたドゥー・ワップ・グループ(The Five Satins)に深く感銘を受けたんだとか。ちなみにこの映画には、先に紹介したアルバムでカヴァーしていたThe Shirellesも出演しています。

そして'75年の夏、'50~'60年代のロックンロールが好きだった友人がバイク事故で亡くなった命日に、彼の供養の意を込めて遂に仲間と一緒にシャネルズを結成します。結成当初のメンバーには、鈴木雅之の高校時代の不良仲間だった田代まさし(本名:田代政)や中学の同級生だった久保木博之佐藤善雄の2人、そして高橋進新保清孝らが含まれていました。
この頃のシャネルズは本格的ドゥー・ワップ・グループという訳ではなく、音楽性もファッションもSha Na Naの影響を色濃く受けたスタイルだったそうです。と言うことはクールスに近い感じだったのでしょうか。
翌'76年には、シャネルズは早くもテレビの人気番組『ギンザNOW』に出演して人気投票で1位に輝くまでになっています。その直後、幼稚園から中学校まで鈴木雅之と一緒だった幼なじみの桑野信義須川泰男が加入。何と'77年には結成間もない頃からシャネルズに注目していた大瀧詠一(ナイアガラ・フォーリン・スターズ名義)のパロディ満載アルバム、『LET'S ONDO AGAIN』に変名(竜ヶ崎宇童、モンスター)で参加しているんです(シャネルズにとって初のレコーディング体験)。

徐々にシャネルズが水面に浮上する気配が感じられますが、元々メンバー全員が別の仕事を持っていたため本人達はプロになる気は全くなく、ただ自分達の好きな音楽を演じる事に喜びを感じていた様です。それでも'78年に行なわれたヤマハ主催のアマチュア・コンテスト、『East West '78』に出場して優秀グループ賞を受賞したり、新宿のライヴ・ハウス『ルイード』に定期的に出演し始めたりする等、確実に時代の後押しを受け続けるんですよね。さらにこの時期、ダック・テールズのリーダーだった山崎廣明出雲亮一が加入してデビュー時のグループ体制が完全に整います。
ところで、シャネルズのヴィジュアル的な特徴と言えば、ヴォーカルの4人が靴墨(後に濃い目のファンデーション)で顔を黒く塗った奇抜なスタイルですが、これは田代まさしがテレビで見た映画、『三匹の狸』('66年)の中で小沢昭一が演じていた黒塗り顔の詐欺師にヒントを得たものだそうです。ちょうどシャネルズシャ・ナ・ナのコピー・バンドから徐々に本格的なドゥー・ワップ・グループへと変貌を遂げようとしていた時期とも重なっており、前記『East West '78』には顔を黒く塗って出場するとともに、本格的なドゥー・ワップが彼らのレパートリーのほとんどを占める様になっていきます。

そして人気もピークに達しようとしていた'80年2月25日、絶好のタイミングで「ランナウェイ」を発表してレコード・デビューを飾る訳です。

シャネルズラッツ&スター):
鈴木雅之(リード・ヴォーカル)
'56年9月22日生
田代まさし(バリトン・ヴォーカル)
'56年8月31日生
久保木博之(テナー・ヴォーカル)
'56年9月10日生
佐藤善雄(バス・ヴォーカル)
'56年9月12日生
桑野信義(トランペット)
'57年4月4日生
須川泰男(リード・ギター)
'60年4月29日生、'85年脱退
出雲亮一(サイド・ギター)
'58年3月21日生
高橋進(ベース・ギター)
'60年5月24日生、'84年2月脱退
山崎廣明(キーボード)
'59年6月6日生、'84年2月脱退
新保清孝(ドラム)
'57年8月17日生

CMソングだったこともあり、シャネルズTHE CHANELS)のデビュー曲「ランナウェイ」は爆発的ヒットを記録します。一躍歌謡界の頂点に上りつめたシャネルズは6月に2ndシングル「トゥナイト」を発表し、翌7月にはロサンゼルスの有名なクラブ"Wisky A Go Go"に飛び入りで出演してアメリカ人からも好評を得ます。ドゥー・ワップ誕生の地アメリカでも評価され、日本でスター街道を順調に歩み出したシャネルズの前途は眩しい位に明るいものでした。しかし、"Wisky A Go Go"に出演した同じ月に事もあろうかスキャンダルが発覚します。
メンバーの内、久保木博之桑野信義須川泰男山崎廣明新保清孝の5人が、公演中の宿泊先で興行主が呼び寄せた16歳の少女2人にわいせつな行為をしたとして青少年保護育成条例違反の疑いで書類送検され、シャネルズも半年間謹慎することになるのです。

謹慎が解けた後の最初のシングルとして'81年2月に「街角トワイライト」を発表。一時はどうなる事かと気をもんだものですが、蓋を開けてみればデビュー曲同様大ヒットを記録して無事に歌謡界への復帰を果たします。その後は順調にヒットを連発し、'82年3月にグループ名の英語表記をTHE CHANELSからTHE SHANELS(「憧れのスレンダー・ガール」から)に、'83年3月にグループ名自体をシャネルズからラッツ&スターRATS & STAR)に変えつつ'85年まで第一線で活躍を続けます。
なお、THE CHANELSからTHE SHANELSに変更した理由は、フランスの高級ブランドCHANELからクレームがついた等と囁かれる事もありましたが、鈴木雅之の弁によると"Wisky A Go Go"に出演した際にチャネルズと呼ばれたためだそうです。シャネルズからラッツ&スターに変更した理由についてもCHANELからクレームがついたとか、グループとして新たな音楽性を目指すためだとか、「め組のひと」が資生堂のサマー・キャンペーン・イメージ・ソングを担当する事になったので、同業のCHANELを連想させるグループ名ではまずいと判断されたためだとか諸説あってはっきりしていません。

その後'86年に鈴木雅之がソロ・デビュー(「ガラス越しに消えた夏」)してからは、ラッツ&スターとしての表立った活動はなく活動休止状態となっています。'87年に鈴木雅之の姉、鈴木聖美のデビューをバック・アップする形で鈴木聖美 with RATS & STAR名義のレコードを出したり、'96年に一時的にラッツ&スターとして再結集したり、あるいは2006年に鈴木雅之佐藤善雄桑野信義の3人が、ゴスペラーズのメンバー2人(村上てつや、酒井雄二)と一時的なユニット、ゴスペラッツを結成したりしていますが、いずれもラッツ&スターの本格的な活動再開には至っていません。
少なくともオリジナル・メンバーのヴォーカル4人でラッツ&スターを復活させて欲しいものです(田代まさしの件もあって難しいとは思いますが...)。

★ ディスコグラフィー

シングル
('80年)
ランナウェイ(2月25日)
トゥナイト(6月21日)
('81年)
街角トワイライト(2月1日)
ハリケーン(5月21日)
涙のスウィート・チェリー(9月21日)
('82年)
憧れのスレンダー・ガール(3月21日)
サマー・ホリデー(7月1日)
もしかして、I Love You<シャネルズ+1>(8月25日)
デビュー前の鈴木聖美が参加した曲
週末ダイナマイト(11月21日)
('83年)
め組のひと(4月1日)
Tシャツに口紅(9月1日)
今夜はフィジカル(12月1日)
('84年)
月下美人(ムーンライト・ハニー)(3月21日)
グラマーGUY(7月1日)
唇にナイフ(10月21日)
('85年)
マドンナはお前だけ(4月1日)
レディー・エキセントリック(9月1日)
('87年)
シンデレラ・リバティ<鈴木聖美 with RATS & STAR>(4月1日)
鈴木聖美のレコード・デビュー曲
ロンリー・チャップリン<鈴木聖美 with RATS & STAR>(7月1日)
TAXI<鈴木聖美 with RATS & STAR>(11月21日)
('96年)
夢で逢えたら(4月22日)
元々は大瀧詠一がアン・ルイスのために書いた曲で、オリジナルは'76年の吉田美奈子の曲(アルバム『FLAPPER』収録)

アルバム(ベスト盤を除く):
('80年)
Mr.ブラック(5月21日)
('81年)
Heart & Soul(3月21日)
Live At Whisky A Go Go(7月11日)
Hey! ブラザー(12月10日)
('82年)
SOUL SHADOWS(8月1日)
ダンス!ダンス!ダンス!(12月1日)
('83年)
SOUL VACATION(11月1日)
('84年)
SEE THROUGH(11月21日)
('85年)
RATS ENTERTAINMENT SING! SING! SING!(5月22日)
('87年)
WOMAN<鈴木聖美 with RATS & STAR>(5月2日)

■ 今回の無料動画はもちろんシャネルズで、曲は日本中にドゥー・ワップを知らしめた彼らのデビュー・ヒット「ランナウェイ」を紹介します。

映像は何のテレビ番組からか分かりませんが、シャネルズのメンバーを見る限りどうやらデビュー当時のものの様です。それにしてもシャネルズのヴィジュアルは今観ても衝撃的ですね(もちろんヴォーカルは最高!)。こんなグループ後にも先にもいません。

それでは、日本が誇る本格的ドゥー・ワップ・グループ、シャネルズの「ランナウェイ」をどうぞ。

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