黒人ヴォイスのNeo Rockabilly、Buzz & The Flyers

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Buzz & The Flyers 『Buzz & The Flyers』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ 今回は'80年代初頭に巻き起こったネオ・ロカビリー・ブームの勃興期に活躍した、黒人ヴォーカリストBuzz WayneDig Wayne)率いるアメリカの伝説的バンド、Buzz & The Flyersを紹介したいと思います。

Buzz & The Flyersの活動期間は'70年代末から'80年代の初めにかけての僅か4年ほどの短い期間ですが、当時のロカビリー・シーンに与えたインパクトは強烈だった模様で、'80年代に活躍した多くのネオ・ロカビリー・バンドに彼らの影響が見られます。
最も有名なのが、Buzz & The Flyersのオリジナル曲「Go Cat Wild」をThe RockatsがRCA時代のミニ・アルバム『Make That Move』('83年)の中で取り上げたと言う事実でしょう。現在俳優(Dig Wayne)として活動する等、才気あふれるBuzz Wayneの書いたオリジナルのロカビリー・ナンバーは実に魅力的なものでした(ほとんどの曲はMichael Geneとの共作)。他には英国ネオ・ロカビリー界屈指の実力派Restlessが、やはりBuzz & The Flyersの傑作曲「New Girlfriend」をカヴァーしています('91年『#7』)。

また、驚く事に彼らの影響は、かのストレイ・キャッツにまで及んでいるのです。今やストレイ・キャッツの演奏スタイルとして定着したものの1つにSlim Jim Phantomによるスタンディング・ドラムがありますが、そもそもこれはThe Tomcats(ストレイ・キャッツの前身)で当初ドラムを叩いていたGary Setzer(Brian Setzerの弟)が観たBuzz & The Flyersのステージで、ドラマーのRock Rollが立って演奏している姿を目の当たりにして始めたスタイルだそうで、それをトムキャッツの2代目ドラマー、スリム・ジム・ファントムが継承したしたものと思われます。さらに当時ロンドンで行なわれたBuzz & The Flyersのライヴでは、ストレイ・キャッツやThe Polecats等が前座を務めたこともあったとか!!
ん~、Buzz & The Flyersって実に偉大なバンドなんですね~。

Buzz Wayne及びBuzz & The Flyersのプロフィールは後述するとして、まずはCDを紹介しておきます。

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
ダウンロード:[試聴/iTunes Store]
バズ&ザ・フライヤーズバズ&ザ・フライヤーズは、その活動期間中1枚のアルバム『Buzz & The Flyers』('81年)しか残していないので、今回は当然そのアルバムをCD化した『Buzz & The Flyers』を紹介します。
ネオ・ロカビリーの名盤と称される本盤はバズ&ザ・フライヤーズの全音源が収録されたもので、'50年代のカヴァー4曲とオリジナル・ナンバー11曲の全15曲で構成されており、ロカビリー、ロックンロール尽くしの活気に満ちたアルバムとなっています。
なお、同内容の国内盤CD『バズ&ザ・フライヤーズ』も発売されています。

バズ&ザ・フライヤーズの音楽性は、ストレイ・キャッツやThe Polecats、The Blue Cats等のいかにも斬新なネオ・ロカビリーといった感じではなく、どちらかと言うと'50年代のロカビリーやロックンロールのエッセンスを色濃く反映させたサウンドで、黒人特有の抜群のリズム感を持つバズ・ウェインの粘り気あるヴォーカルが、それらのサウンドと一体となって独自の魅力を放っているのが特徴と言えます。やはりロカビリー界では珍しい黒人のリード・ヴォーカルといった強みが最大の武器でしょうか。

今やネオ・ロカビリー・クラシックとなった「Go Cat Wild」をはじめ、バズ&ザ・フライヤーズの名唱名演がたっぷり詰まった本盤は全てのネオ・ロカビリー・ファンにおすすめです。

(収録曲目)

01 Little Pig
Buzz & The FlyersのデビューEP('80年)のA面を飾ったDale Hawkinsの4thシングル('58年)のカヴァー。この曲はThe Polecatsも1stアルバム『Polecats Are Go!』('81年)で取り上げています。
02 You Crazy Gal You
Buzz Wayneのヒーカップ唱法がセクシーなオリジナル曲(デビューEPのB面曲)。
03 Let's Bop
SunのRockabillyシンガーJack Earlsの未発表曲('56年録音)を取り上げたもので、Buzz Wayneの熱の入った歌唱とスピード感が魅力の名カヴァー(デビューEPのB面曲)。この曲もまたThe Polecatsが3rdアルバム『Nine』('92年)でカヴァーしていました。
04 Go Cat Wild
先述の通りThe Rockatsの絶品Neo Rockabillyカヴァーが有名ですが、Buzz Wayneの粘り気のある歌唱が光るオリジナル・ヴァージョンもやはり名作。
05 Dance the Bop
Gene Vincent & His Blue Capsの'57年全米23位曲「Dance to the Bop」のカヴァー。
06 Everybody's Movin'
Glen Glennの名作Rockabilly('58年)を取り上げた名カヴァー。なおこの曲は、Darrel Higham & The Enforcersがアルバム『Unleashed』('99年)でカヴァーしており、この曲をライヴで取り上げていたストレイ・キャッツのオリジナル曲「Everybody Needs Rock'n'Roll」('89年『Blast Off』)の元ネタでもあります。
07 My Baby Can't Be Satisfied
Buzz WayneとMichael Geneのペンによるミディアム・テンポの渋いナンバー。ちなみにこの曲以降は全てBuzz WayneとMichael Geneの共作曲です。
08 Every Walk of Life
Buzz Wayneのヒーカップ唱法が入ったR&Rナンバー。
09 New Girlfriend
「Go Cat Wild」と並ぶ本盤のハイライトと言えそうなのが、スラッピング・ベースが鳴り響くこの傑作Rockabilly。先に触れたRestlessのカヴァーも大絶品!
10 More Like Love
トリッキーなメロディーが印象深いRockin'ナンバー。
11 Boomerang
スラッピング・ベースも心地いい典型的なRockabillyビートによる隠れた名曲。
12 Kiss the Girls
ブルージーなRockabillyナンバー。
13 When I Start Lovin' You
ストレートなR&Rといった感じの好曲。
14 Is It Cool?
Buzz Wayneが熱唱したスピード感あふれるRockabillyナンバー。
15 Sweet Lies
個人的に気に入っているキャッチーなメロディーの絶品Rockabilly。
■ Buzz WayneDig Wayne)について

オハイオ州ケンブリッジ出身のBuzz Wayne('58年7月20日生)ことTimothy Wayne Ball(本名)は、ヴォーカルやドラマーとして高校時代からいくつかのバンドで活動を始めています。当時から'50年代の音楽を好んで聴いていたバズ・ウェインが、本格的なロカビリーやロックンロールのバンドを結成しようとニューヨークへ向かったのが'76年のこと。何でも愛車の'60年型Studebaker Larkを売ってニューヨークへの旅費等を工面したんだとか。
ニューヨークでバンド結成に奔走していたバズ・ウェインは、何とか自分の目指す音楽性に合致したベーシストとドラマーにはめぐり会うことができました。しかし、どうしてもバンドのスタイルに合ったギタリストが見つからなかったため、最終的にオハイオから旧友のMichael Geneを呼び寄せます。
ここにネオ・ロカビリー史に偉大な足跡を残す伝説のバンド、Buzz & The Flyersが誕生する訳です('78年頃)。

Buzz & The Flyers
Buzz Wayne(ヴォーカル)
オハイオ州Cambridge出身
Michael Gene(リード・ギター)
オハイオ州Cleveland出身
Pete Morgan(ウッド・ベース)
ニュージャージー州出身→後にR. E. Landauと交代
Rock Roll(ドラム)
ニューヨーク市ブルックリン出身

バズ&ザ・フライヤーズは結成直後から東海岸で精力的にライヴを行い、徐々に人気を確立していた'80年にSylvain Sylvain(パンク・バンドNew York Dollsのギタリスト)のSing Singレーベルから3曲入りEPでレコード・デビューを飾っています。この時期彼らはイギリスにも渡っており、当地でもニューヨークと同様の支持を得ていた様です。そして翌'81年には唯一のアルバム『Buzz & The Flyers』を発表。
余談ですが、英国ネオ・ロカビリー・バンドの先駆者、Levi & The Rockatsが'79年に『The Louisiana Hayride』に出演した際、以前からリーヴァイ&ザ・ロカッツの評判を聞きつけていたバズ・ウェインは彼らのもとを訪れており、リード・シンガーのLevi Dexterとロカビリーについて熱く語り合い交流を始めています。
で、ストレイ・キャッツや英国ネオ・ロカビリー・バンド勢の台頭により活気づいていたネオ・ロカビリー・シーンの真っ只中、いよいよバズ&ザ・フライヤーズも第一線に急浮上かと思いきや、何とも残念な事にバンドはあえなく解散してしまうんですよね。

バズ&ザ・フライヤーズ解散後、ロンドンを活動拠点としたバズ・ウェインDig Wayneと改名し、Vic Goddardがリード・ヴォーカルを務めていたイギリスのパンク・バンドSubway Sect(第2期)のメンバーと出会って意気投合し、'82年にVic Goddardを除く4人と新バンドJoBoxersを結成します。
この時ディグ・ウェインバズ・ウェイン)が何を目指していたのか分かりませんが、'50年代のロカビリーやロックンロールから一転してニュー・ウェイヴ・バンドに身を投じるとはかなり意外ですよね。

JoBoxers
Dig Wayne(ヴォーカル)
Robert Marche(ギター)
'62年10月13日生
Chris Bostock(ベース)
'62年11月23日生
Sean McLusky(ドラム)
'61年5月5日生
Dave Collard(キーボード)
'63年1月17日生

いずれにせよ、ヨーロッパを中心に活動したジョーボクサーズはデビュー曲「Boxerbeat」('83年全英3位)を皮切りに、「Just Got Lucky」('83年全英7位、全米36位)、「Johnny Friendly」('83年全英31位)、「Jealous Love」('83全英72位)とヒットを連発してシーンの最前線で大成功を収めています。ジョーボクサーズはその後2枚のオリジナル・アルバムを残して4年ほど活動した後'86年に解散。ソロになったディグ・ウェインは'87年にシングル「Mastermind」とアルバム『Square Business』を1枚ずつ発表しますが、それらのレコードが話題になることはありませんでした。

次にディグ・ウェインが向かったのが、またもや世間の意表をつく役者への転向という道でした。当初ロンドンを中心に活動し、'90年にはウエスト・エンド・ミュージカル『Five Guys Named Moe』で初主演を飾っています。さらに'90年代に入ると舞台以外にも活動の場を広げ、フランスのテレビ番組『Moi, general de Gaulle』('90年11月8日)やイギリス映画『The Young Americans』('93年)等に出演。これらの仕事がきっかけとなったのか、'95年には本格的に映画やテレビの俳優としてのキャリアを積むべく活動拠点をロサンゼルスへと移しています。
そこで早速映画『Judge Dredd』('95年)に出演を果たしたディグ・ウェインは、現在に至るまで多くの映画やテレビで活躍することとなります。ちなみにテレビの方は、『Dangerous Minds』('97年1月13日)を始めとして、直近では『ER』(2007年11月15日)等にも出演。
一見突拍子もない様にも見えますが、ディグ・ウェインの経歴を振り返ると彼が何とも才能あふれる人物であるかが窺えますよね。

ところでロカビリー・シンガーとしてのディグ・ウェインバズ・ウェイン)ですが、どうやら'80年代のバズ&ザ・フライヤーズ時代で終わった訳ではなかった様です。
何と2005年にロックンロールの祭典『Rockin’50's Fest Ⅱ』に突如出演し、20年以上の時を隔ててバズ&ザ・フライヤーズ時代の曲を披露したというから驚きですね。翌年にはイギリスのイヴェント『Rockabilly Rave 2006』に出演するとともに、Deke DickersonやRussell Scottらがバック・アップした新バンド、Dig Wayne & The Chisellersによるアルバム『Shack Rouser』を発表して完全復活!?
今後のディグ・ウェインの活動が気になるところです。

■ 今回の無料動画は貴重なBuzz & The Flyersのライヴ映像を紹介します。
ソースは'80年代初頭のニューヨークのクラブ、"Hurrah"におけるニュー・ウェイヴ系バンドのライヴ映像を集大成したDVD『Live From Hurrah's New York City』からで、曲は先に紹介したCDにも収録されている、Buzz & The Flyersのオリジナル・ロカビリーの名曲「Boomerang」です。ちなみにDVDにはBuzz & The Flyersの映像がもう1曲収録されています(「Boppin' Along」)。

Buzz & The Flyersの代表曲「Go Cat Wild」の映像でも残されていれば一番良かったのかもしれませんが、この「Boomerang」もカッコいいロカビリー・ナンバーに変わりはなく、何よりもBuzz & The Flyersの当時の映像を観れるだけでも感動ものです。しかもBuzz Wayneの熱っぽいヴォーカルとMichael Geneのタイトで小気味いいギターがバッチリ決まっているし。

それでは伝説のネオ・ロカビリー・バンド、Buzz & The Flyersの「Boomerang」をご覧下さい。

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コメント
この記事へのコメント
どっちも最高
Buzz & The Flyersかっこいいですよね!自分も好きでっす!
Go Cat Wildは皆たいていThe Rockatsの方がいいなどといわれますが、そこは抵抗してます(笑)
まぁ
どっちもカッコイイんですけどね!
2008/02/13(水) 13:24 | URL | yuzamurai #4EAnTvtM[ 編集]
「Go Cat Wild」
yuzamuraiさんこんばんは!

確かにロカッツの「Go Cat Wild」はいかにもネオい感じでカッコいいですね。ただ、仰る様にバズ&ザ・フライヤーズのオリジナルも別のカッコよさがありますよね(^^)
ネオ・ロカビリーには違いないんですが、50'sの香りを漂わせた渋さが何ともたまりません!!
2008/02/13(水) 18:58 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
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