50's Doo Wopの象徴、The Five Satins

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The Five Satins 『Original Master Tapes Collection 1』 ♪本文末に関連動画有

■ 黒人音楽の世界で、ヴォーカル・グループによるポップ・ソングとして'50年頃から熱を帯び始めた音楽スタイルがドゥー・ワップですが、'50年代後半に突入するとさらにビートを強めた躍動的なアップ・テンポ曲やR&B的な重厚さをはらんだ甘いスロー・バラード等、ロックンロール時代に相応しいスタイルで多くの名曲を生み出しました。
その中でも、The Penguinsの「Earth Angel(Will You Be Mine)」('54年全米8位、R&B1位)と並びドゥー・ワップ黄金時代の名曲と称され、今なおオールディーズ・ファンの間でトップ・クラスの人気を誇るドゥー・ワップ曲と言えば、The Five Satinsの「In The Still Of The Night」でしょう。Fred Parrisの切ない心情をたたえたヴォーカルとそれを盛り上げる特徴的なバック・コーラスのフレーズ、まさにドゥー・ワップ史上に残る大傑作です。
という事で、今回はThe Five Satinsを紹介します(プロフィールは後述)。

※ 関連記事:[そもそも「Doo Wop」ってなに?]

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
Original Master Tapes Collection 1The Five Satinsはその知名度のわりに発売されているCDの種類が意外と少なく、コンプリート集的なBoxセットも存在しないんですよね。そんな中で現在最も充実していると言えるのが、米Collectableから出されている『Original Master Tapes Collection』シリーズです。音質も従来のベスト盤より格段にアップしています。本シリーズは2集にわたって全盛期のThe Five Satinsの魅力に迫った編集盤なんですが、今回はその第1集となる『Original Master Tapes Collection 1』を紹介します(第2集は次回紹介予定)。
内容はオリジナルのリード・シンガーFred ParrisによるThe Five Satinsの音源で、未発表曲を含む彼らの初期の曲を中心とした構成(全22曲)。ヒット曲は言うまでもなく、ヒットしていない曲もほとんど全てがドゥー・ワップの名作と言える素晴らしい出来です。

なお、『Sing Their Greatest Hits』(全24曲)という、2代目リード・シンガーBill Baker時代の音源を含む1枚物のベスト盤もありますので、より手軽に全盛期のThe Five Satinsの魅力に触れてみたい方にはこちらもおすすめです。

ドゥー・ワップ・グループとしての実力という点において、The Five Satins以上に優れたグループは何組も存在しますが、The Five SatinsFred Parrisの狂おしい思いをストレートに表現したヴォーカルとどこか垢抜けない泥臭さを感じさせる重厚なバック・コーラスの絡みが絶妙で、他のドゥー・ワップ・グループにない独特の味わい深さが魅力と言えるでしょう。特にそれは彼らのレパートリーの多くを占めるバラード・ナンバーにおいて顕著で、甘く切ない歌詞の世界が目に浮かぶ様なロマンティシズムの極致が味わえます。

'50年代のドゥー・ワップ・グループを象徴する存在、The Five Satinsは文句なしに全てのオールディーズ・ファンにおすすめです(ドゥー・ワップ・ファンは必聴)。

(収録曲目)

01 In The Still Of The Night('56年全米24位、R&B3位)
今更説明不要のDoo Wop史上燦然と輝く傑作バラードで、出だしの3パート・ハーモニーからラストのファルセットに至るバック・コーラスや間奏のサックス、そしてFred Parrisの歌唱全てが究極の味わい。おまけに歌詞も超ロマンティック。なお、The Five Satinsにとって最初の、そして最大のヒットとなったこの曲は、リヴァイヴァル・ブームのおかげで'60年と'61年にもそれぞれ全米チャートで81位と99位を記録しています。
02 Wonderful Girl('56年)
前曲に続いて発表された通算3枚目のシングル。Fred Parrisの切ない歌唱が魅力の絶品バラードであるにもかかわらず、何故かヒットしなかった隠れた名曲。
03 Oh Happy Day('57年)
C&W歌手Don Howardの'52年全米4位曲をDoo Wopアレンジでリメイクした傑作カヴァーで、Fred Parrisの伸びのある歌唱が輝きを放つバラード(これでノン・ヒット?)。
04 Moonlight And I('58年『The Five Satins Sing』)
上記1stアルバムに収録されたFred Parris自作のDoo Wopバラード。
05 All Mine('56年)
後から伴奏をオーヴァー・ダブするつもりでアカペラ録音するも、どういう訳かアカペラのまま発売されたThe Five SatinsのStandord Recordsからの記念すべきデビュー曲。そのおかげで?彼らの美しいコーラス・ワークのみを純粋に堪能できます。
06 Weeping Willow('56年)
Fred Parrisの切ない歌唱と「In The Still Of The Night」で聴かせた様な味わい深いサックスの音色が印象的な曲(「Wonderful Girl」のB面)
07 When The Swallows Come Back To Capistrano('61年)
Leon Reneの'40年の曲のスマートなカヴァーで、Caprice RecordsからThe Wildwoods名義でシングル発売されたもの。
08 Our Love Is Forever('57年)
「Oh Happy Day」のB面曲で、ベース・ヴォーカルの絡み方が絶妙なDoo Wopバラード。
09 The Jones Girl('56年)
「In The Still Of The Night」とのカップリングで当初A面扱いで発表された、The Five Satinsのベース・ヴォーカリストJim Freemanの作品。バラード系の印象が強いThe Five Satinsが抜群のノリで迫ったアップ・テンポDoo Wopの好曲。
10 Baby Face(未発表)
泥臭いバック・コーラスと垢抜けたリード・ヴォーカルの絡み具合が絶妙で、お蔵入りとなったのがもったいない名作Doo Wop。なお、Little Richard等多くのアーティストにカヴァーされているBenny DavisとHarry Akstの'26年の作品とは同名異曲です。
11 Rose Mary('56年)
Jim Freemanのベース・ヴォーカルもカッコいい、アカペラ録音後伴奏が加えられたリズミカルなDoo Wopナンバー(「All Mine」のB面)。
12 Please Be Mine Tonight(未発表)
ファルセットの使い方が特徴的なDoo Wopバラード。
13 Skippity Doo('59年)
First Recordsから唯一発表されたThe Five Satinsのシングル、「When Your Love Comes Along」のB面で発表されたアップ・テンポDoo Wopの好曲。
14 Again('58年『The Five Satins Sing』)
映画『Road House』('48年)の中で主人公Ida Lupinoが歌ったスタンダード曲をDoo Wopアレンジでカヴァーしたもの。
15 When Your Love Comes Along('59年)
Doo Wopの典型的なバック・コーラスの中にもスマートさを感じるさせるロマンティック・バラード。
16 Sugar('58年『The Five Satins Sing』)
Fred Parrisが日本に配属される前('56年)に録音した曲で、The Crowsの名曲「Gee」('53年全米14位、R&B2位)に似たキャッチーなDoo Wopナンバー。
17 A Night To Remember('58年)
兵役を終えたFred Parrisが新たに結成したグループがEmber Recordsに復帰して最初に発表した曲(Fred Parris & Satins名義)。個人的に大好きな曲で、艶を増したFred Parrisの歌唱とかなり洗練されたバック・コーラスが何ともいえないDoo Wopバラードの隠れた傑作曲。
18 Shadows('59年全米87位、R&B27位)
少しばかりShep & The Limelitesっぽい軽めのコーラス・バラード。
19 Wishing Ring('61年)
The Five SatinsのEmberでの最後のシングル。と言っても、Fred ParrisとLou Peebles以外The Five Satinsのメンバーは参加しておらず、3人の白人ミュージシャンがバック・コーラスも兼任。その中には後にAtlantic Recordsの社長となるJerry Greenberg(ドラム)もいたんだとか。ただ、その割にはベース・ヴォーカルを含むバック・コーラスもバッチリ決まった、見事なDoo Wopバラードになっています。
20 I've Lost('61年『The Five Satins Encore Volume 2』)
Fred ParrisがThe Five Satins以前に結成していたDoo WopグループThe Scarlets時代の曲('54年「Dear One」のB面)をリメイクしたもの。シンプルなオリジナル盤に比べるとFred Parrisのヴォーカルを始め全体的に力強い作りとなっています。
21 Candlelight('60年)
「In The Still Of The Night」でも用いられたエンディングのファルセットが印象的で、Fred Parrisのロマンティック・ヴォイスが冴えまくった知られざる名バラード。
22 I'll Be Seeing You('60年全米79位)
ブロードウェイ・ミュージカル『Right This Way』('38年)の中でTamara Drasinによって歌われ、以来数え切れないほどのアーティストに取り上げられたスタンダード曲のカヴァー。ここでは後半部分のFred Parrisの熱の入った歌唱が心に響きます。ちなみにその他のDoo Wopグループでは、The Hollywood Flames('58年)、The Skyliners('60年)、曲調はDoo WopではありませんがRandy & The Rainbows('67年)等がこの曲をカヴァーしています。
■ The Five Satinsについて

高校時代、野球選手を目指していたというFred Parris('36年3月26日生)は、地元コネチカット州ニュー・ヘヴンのドゥー・ワップ・グループThe Canariesに加入していましたが、野球の練習に力を入れるあまりグループの練習を休みがちだった事が原因で'53年にThe Canariesを脱退させられたため、Hillhouse High Schoolの仲間と自身のグループThe Scarletsを結成します。

The Scarlets
Fred Parris(リード)
Sylvester Hopkins(1stテナー)
Nate Mosely Jr.(2ndテナー)
Al Denby(バリトン)
William Powers(ベース)

その後自分達のレコードを作りたいと考えたFred Parrisは、ある日何の準備もなく大のお気に入りだったドゥー・ワップ・グループThe Velvetsが在籍するニューヨークのRed Robin Recordsを訪れます。この時、オーナーのBobby Robinsonからデモ・テープを作るように言われたため、地元に戻り取り急ぎ作った曲が「Dear One」でした。何でもボビー・ロビンソンは「Dear One」をあまり好まなかったらしいのですが、彼のビジネス・パートナーだった弟のDanny Robinsonに気に入られてRed Robinとの契約が決まったそうです。
'54年春、The Velvetsの最後のセッション(「I Cried」)で余った15分がThe Scarletsに与えられ「Dear One」と「I've Lost」を録音。間もなく「Dear One」でデビューを飾るとローカル・ヒットを記録します。しかし、その後'55年にかけて計4枚のシングルをリリースするも残念ながら全米ヒットを生む事は出来ませんでした。
ただ、The Scarletsの3rdシングル「True Love」('55年)のB面曲「Cry Baby」(Fred ParrisSylvester Hopkinsの共作)が、Bellevue Hospitalの看護婦によって結成された白人女性3人組、The Bonnie Sistersに取り上げられて'56年に全米18位を記録しています。
'55年の暮れ、メンバー全員が徴兵のためThe Scarletsの解散を余儀なくされると、週末には地元ニュー・ヘヴンに帰ることが出来たFred Parris(フィラデルフィア配属)は、地元で新グループThe Five Satinsを結成します。

The Five Satins
Fred Parris(リード)
日本転属(兵役)のため脱退→'57年5月Bill Baker加入
Lou Peebles(テナー)
デビュー盤発表後脱退
Stanley Dortch(テナー)
デビュー盤発表後脱退→Al Denby加入、兵役のため脱退→Lou Peebles再加入→Bill Baker加入時Tommy Killebrewと交代
Ed Martin(バリトン)
Jim Freeman(ベース)

その後間もなく、The Five SatinsはSt. Bernadette教会の地下室でFred Parrisの自作曲「All Mine」を録音し、地元のティーンエイジャーMarty KugellとTom Zachariahの2人が'55年に設立したレーベルStandord Recordsからめでたくデビューを飾ります。ヒットこそしていませんが、この曲はロックンロール時代最初のアカペラ・レコードとして、その歴史に名前を刻んでいます。
デビュー盤発表後にLou Peeblesが脱退して4人編成となったThe Five SatinsのStandordからの2作目は、Fred Parrisがある晩配属先のフィラデルフィアで書き上げたという、ご存知「In The Still Of The Night」でした。デビュー盤と同じくSt. Bernadette教会の地下室で録音されたこの曲は、当初「The Jones Girl」のB面として'56年3月に発表されますが、5月にEmber Recordsから再発されるとたちまち人気に火がつき全米ヒットを記録します。ここからThe Five Satinsの快進撃の始まりかと思いきや、'56年秋、不運にもFred Parrisが日本(座間、横浜)に転属になってしまうんですよね。なお、「In The Still Of The Night」録音後Al Denbyが兵役のために脱退し、代わりに初代メンバーだったLou Peeblesが再加入しています。

Fred Parrisが転属前にレコーディングしていた2枚のシングルを発表後、The Five Satinsは新曲を吹き込むため、'57年5月にニュー・ヘヴン出身のBill Baker('36年6月5日~'94年8月10日)をリード・シンガーとして迎え入れています(この時期Lou Peeblesに代わってTommy Killebrewが加入)。そして、この新生The Five Satinsによる第1弾が「In The Still Of The Night」と並ぶ彼らの代表曲「To The Aisle」(オリジナルはRoy Hamiltonの同年盤「The Aisle」)。「To The Aisle」が全米ヒット('57年全米25位、R&B5位)を記録して幸先いいスタートを切った新生The Five Satinsですが、不思議な事にその後ヒットに恵まれませんでした。Bill Baker在籍時にはさらに2枚のFred Parris時代とはまた違った魅力の出来のいいシングルを出しているんですが...

'58年1月に軍を退役したFred Parrisがニュー・ヘヴンへ帰郷すると、即座に新グループFred Parris & The Scarletsを結成してKlik Recordsから「She's Gone」を発表します。何とも奇妙で複雑なんですが、この時期Bill BakerThe Five Satinsを脱退してニュー・ヘヴンの別の名門グループThe Chestnutsに参加したため、Fred Parris & The ScarletsThe Five Satinsと名乗って無事Emberに復帰します(元のThe Five Satinsは自然消滅)。その後2曲のヒットを放ち'61年までEmberに在籍。
ここでちょっとThe Five Satinsの歴史を整理しておくと、まずFred Parrisが'56年に結成したオリジナルのThe Five Satinsを第1期とすると、Bill Baker在籍時が第2期で、Fred Parris & The Scarletsが改名したThe Five Satinsが第3期といった所でしょうか。

Fred Parris & The Scarlets(第3期The Five Satins):
Fred Parris
Lou Peebles
The Five Satinsのオリジナル・メンバー
Sylvester Hopkins
元The Scarlets
Richie Freeman
ニュー・ヘヴンのドゥー・ワップ・グループThe Starlarks出身
Wes Forbes
The Starlarks出身

この第3期The Five Satinsがその後のThe Five Satinsの核となるのですが、彼らは'60年代から'70年代にかけて下記の様な名前でも活動しています(メンバーの変動有)。

The New Yorkers(Wall Records)
'61年全米69位「Miss Fine」他
The Wildwoods(Caprice Records)
'61年「When the Swallows Come Back to Capistrano」
The Cherokees(United Artists Records)
'61年「My Heavenly Angel」
Fred Parris & The Restless Hearts(Checker Records他)
'65年「Walk A Little Faster」他
Black Satin(Buddah Records)
'75年R&B49位「Everybody Stand & Clap Your Hands」

また、'70年代には『Been Down So Long It Looks Like Up to Me』('71年)やChuck Berry他ロックンロール時代の大スターが多数出演したライヴ・ドキュメンタリー『Let the Good Times Roll』('73年)の2本の映画に出演。そして、'82年にはFred Parrisの最後のヒットとなった傑作ドゥー・ワップ賛歌、「Memories of Days Gone By」(全米71位)をFred Parris & The Satins名義で発表しています。ちなみにこの曲はドゥー・ワップ黄金期の名曲をメドレーで綴ったもので、最後に自身のヒット曲「In The Still Of The Night」を持って来るという実に心憎い作りのナンバーでした。
なお、Fred Parrisはオールディーズ・ショーを中心に今なおThe Five Satinsとして活動しています。

■ 今回の無料動画はもちろんファイヴ・サテンズで、曲はドゥー・ワップ史に残る大傑作「In The Still Of The Night」です。
映像は、ファイヴ・サテンズがレーベル・メイトのThe Mello Kingsらと共に出演した'59年のイギリス映画『Sweet Beat』からのものです。何と言っても歌唱シーンが1曲丸々収められているのは嬉しい限りですね。
そう言えばこの名曲は、しばしば「I'll Remember(In The Still Of The Night)」といったタイトルで表記されますが、これはミュージカル映画『Rosalie』('37年)の中で披露されたCole Porterの「In The Still Of The Night」と混同されない様にとのことなんです。

なお、ここでのファイヴ・サテンズは'56年に「In The Still Of The Night」を録音したメンバーではありませんが、それでも動くファイヴ・サテンズを観れる貴重な映像は感動ものですね。フレッド・パリスもいることだし。

それでは、ファイヴ・サテンズの永遠の名曲「In The Still Of The Night」をご覧下さい。

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コメント
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2008/01/23(水) 14:18 | | #[ 編集]
コメントありがとうございます♪
はじめまして!
コメント読ませていただきました。

今後も当ブログをよろしくお願いいたします<(_ _)>
2008/01/27(日) 21:05 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
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