ロカビリーが誕生した瞬間のドキュメント!

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エルヴィス・プレスリー 『エルヴィス・アット・サン』 ♪本文末に関連動画有

■ 前々回は'50年代のエルヴィス・プレスリーを丸ごと体験できる決定盤『The King Of Rock 'N' Roll: The Complete 50's Masters』を紹介したわけですが、今回から個別に'50年代のエルヴィスのCDを集める場合におすすめしたい作品を年代順に紹介していきます。

まずはサン時代ということになりますが、この時期のエルヴィス・プレスリーの音楽は通常Rockabilly(ロカビリー)と呼ばれているロックンロールの最も原初的な形態です。
'54年7月5日、エルヴィス・プレスリーの初めてのサン・レコードでのセッションでこのロカビリーなるクールな音楽が誕生したと言われています。
その誕生に関わった人物を紹介しますと、まず当の主役エルヴィスSam Phillips(サン・レコードのオーナー兼プロデューサー)、Scotty Mooreエルヴィスのバンドの初代ギタリスト)、Bill Blackエルヴィスのバンドの初代ベーシスト)の4人の名があげられます。

'54年7月5日午後8時からの初セッションは、当初これといった方向性が見出せないまま難航していましたが、メンバー達が休憩を取っている時にエルヴィスがふざけてArthur Crudupの「That's All Right」をわめきながら歌い出した瞬間事態が急変しました。Scotty Mooreによると、ふざけるエルヴィスに同調してまずBill Blackがウッド・ベースを持ち出して一緒にふざけ出したので、自分もそれに合わせてギターを弾き始めたと言うのです(それぞれの才能や努力もあるのでしょうが、ものすごい偶然ですよね)。
その時コントロール・ルームにいたSam Phillipsが何事かと顔をのぞかせて、彼らの“おふざけ”に何かを感じ取りもう一回始めから繰り返すように指示し、その後何回か演奏した後完璧なものに仕上げていったと言われています。

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エルヴィス・アット・サンかくして4人の才能と努力の結晶として今まで誰も出来なかった程黒っぽくセクシーなニュー・ミュージック、ロカビリーが誕生したわけですが、その後彼らがサン・レコードにおいて1年余りの間に、このニュー・ミュージックを一段と磨き上げて完成させていく様子がありのまま刻まれているのが、今回紹介するCD『エルヴィス・アット・サン』です。
サン・レコードでの全録音と数曲の別ヴァージョン、全20曲が収録されており、まさにロカビリーが誕生した瞬間のドキュメントを体感できる歴史的CDと言えます。

特に前回紹介した『ルーツ・オブ・エルヴィス』などでオリジナル・ヴァージョンと聴き比べてみるとその神がかり的な凄さは一目瞭然です。大げさじゃなくて本当に同じ曲か?と思えるくらいエルヴィスのヴァージョンはカッコいいんです。

主要な曲について少し触れておきましょう。
デビュー曲「That's All Right」はオリジナルに比べてスピード感があり、出だしから続く強烈なスラッッピング・ベースギャロッピング奏法にブルージーなギター・リフを絡めた点が特徴的です(もちろんエルヴィスの絶妙な黒っぽさをたたえたヴォーカルの出来は言うまでもないでしょう)。
この曲はロカビリーの典型の一つとなり数多くのそっくりソング?を生み出しました('56年Jackie Lee Cochranの「Mama Don't You Think I Know 」他)。そもそもエルヴィスのサン・ロカビリーのすべてがロカビリーの原点であり典型なんですが...
ちなみにスラッピング(Slapping)奏法とは、弦を引っ張ってから離し、手で弦を指板にたたきつけることによって実音に加えて「カチッ、カチッ」?「バチッ、バチッ」?といったパーカッション効果をも発生させるベース奏法を言い、またギャロッピング(Galloping)奏法とは親指がリズムを刻み、その他の指でメロディーとハーモニーを演奏するギター奏法を言います。
どちらの奏法もカントリー・ミュージックに由来するものですが、ギターを弾く指の動きが馬の疾走している様を連想させることからその名がついたギャロッピング奏法に関しては、Merle Travisによって生み出されChet Atkinsが完成させたと言われています(共にカントリー・ギターの名手)。

話を戻して、デビュー曲B面「Blue Moon Of Kentucky」ですが、これも「That's All Right」と同様の特徴を備えてます。それ以外で私がカッコいいなと思うところは、程よくエコーがかかったやや低めの声で「ブルー・ムーン♪、ブルー・ムーン♪」とオリジナルにないフレーズを歌う出だしの部分です。もちろんオリジナルのBill Monroe & The Blue Grass Boys盤('47年)を完全に超越してます。
2ndシングル「Good Rockin' Tonight」は上記の特徴をさらにパワー・アップしたという感じです。エルヴィスのヴォーカルも黒っぽい艶が倍増してるし、間奏のギターも何ともスリリング&エキサイティング!オリジナルのRoy Brown盤('47年R&B13位)はもとより、大ヒットしたWynonie Harris盤('48年R&B1位)もそれぞれ味わい深いんですが、やはりこれらもエルヴィス・ヴァージョンには完敗です。

4thシングル「Baby, Let's Play House」('55年C&W10位)はのっけからヒーカップマンブリング炸裂で一体全体何が起こったの?という感じです。ヒーカップ唱法とは歌詞の語尾の部分でしゃっくりでもしたように声をひっくり返して歌う歌い方で、マンブリング唱法とは口をもごもごして何を言ってるか分かりづらく歌う歌い方を言います(これ以降多くのロカビリー・シンガーがこれらの唱法を取り入れる)。
こちらも「Good Rockin' Tonight」同様パワー全開な上に、曲をカッコよくするための先の2つの唱法を効果的に使っており、この上ない仕上がりとなっています。この曲こそがロカビリーそのものだと言われるのも頷けます。オリジナルのArthur Gunter盤('54年)の遥か上をいってます。この曲もまた数多くのそっくりソング?を生み出しました('56年Johnny Burnette Trioの「Oh Baby Babe」他)。

全20曲すべてが名曲と言えますが、上記以外で私が大好きなおすすめの曲は、とってもチャーミングなオリジナル曲「I'm Left, You're Right, She's Gone」と間奏でのBill BlackScotty Mooreによるスラッッピング・ベースギャロッピング・ギターの壮絶バトルがエキサイティングな「Just Because」です。
■ さて、ロカビリー誕生の瞬間という事でしたが、今度はそもそもロカビリーとはどういうものなのかについて触れたいと思います。

① 「Rockabillyロカビリー)」という呼称について
「Rockabilly」という言葉は、当初黒人音楽(Blues、R&B、Gospel等)そのものを表していた「Rock'n'Roll」と白人音楽を表す「Hillbilly」(ヒルビリー)が混ざり合ってできた音楽である事を表現すべく、言葉自体も混ぜ合わせた造語です。つまり、「Rock and Roll」+「Hillbilly」=「Rock-a-billyというわけです。
なお「Hillbilly」とは'40年代中期にビルボード誌が「カントリー・アンド・ウェスタン」という呼称を採用する以前に使われていた古い呼称の事です。

じゃあ、言葉の成り立ちは分かったけど誰がその造語考えたの?と言うと'50年代中期に生まれたと言う事は間違いないんですが、ビルボード誌が考え出したとか、カントリーの専門誌が使い始めたとか、メンフィスのDJ達が言い出したとか、色々な説があって実際のところはっきりしてないんですね。誰か真実を突き止めた方がいましたら連絡して下さい。

② 「Rockabillyロカビリー)」という音楽について
ロカビリーとはなるほど白人音楽と黒人音楽の混合音楽と言う事ですが、具体的にはどういうことでしょう?これも明確な答えはなく、人それぞれに定義がある(あるいは曖昧)というのが実情でしょう。
なので私自身も曖昧なんですが、数々の書籍や音源を参考にした個人的考えとして話をします(聞き流して下さい)。

・ 絶対的な要件
1.リズムがひっかかり気味の2ビートもしくはシャッフルである。
2.黒人音楽の要素とヒルビリーの要素がある範囲内の絶妙な度合で混ざっている(超曖昧)。どちらの要素が多すぎても少なすぎてもだめ

・ 限りなく絶対に近い要件
ベースがスラッピング奏法である。

・ 魅力的なロカビリー・ミュージックにするための要素
1.最重要なのがギャロッピング奏法に限らず、カッコいいギター・ソロが入っている。
2.マンブリング唱法ヒーカップ唱法を使う(やたら使いすぎるのは考え物)。
3.ヴォーカルの歌が上手い(黒っぽくワイルドならなお良し)。

ロカビリーの定義となると結局上記「絶対的な要件」の2つだと思います。かなり曖昧ですが偉そうに言っちゃいました(笑)。

■ 今回の無料動画はずばりエルヴィス・ロカビリーの最高傑作との呼び声も高い「Baby, Let's Play House」!この曲ってC&W(カントリー・アンド・ウェスタン)チャートですけどエルヴィス・プレスリーが初めて全米チャートに登場した曲なんですよね(祝)。本当に名曲ですよね。“ロカビリー”という言葉を聞いたら“パブロフの犬”ではありませんが、この曲が頭の中で鳴り出すのは私だけではないでしょう。
そういえばヒーカップ唱法マンブリング唱法も映像を視聴していただければ理解が早いでしょう。ヒーカップ唱法が使われているのは出だしの「♪オー、ベイベ、ベイベ、ベイベ、ベイベ、ベイベッ♪」と歌う最後の「♪ベイベッ♪」の部分です。マンブリング唱法は曲の終わり直前のところで前記同様ヒーカップ唱法を披露した後に使われています。「♪オー、ベイベ、ベイベ、ベイベ、ベイベ、ベイベッ♪」→「♪ベイベ、ベイベ、ベイベ、ボ、ボ、ボ、ボ、ボ、ボ♪」の「♪ボ、ボ、ボ、ボ、ボ、ボ♪」の部分です。本来は「♪Oh Baby Baby Baby Baby Baby♪」→「♪Baby Baby Baby Baby Baby Baby♪」となるんでしょうか。文字で書くと自分でもわけが分からなくなってきました(笑)
それでは、まだのびのびとしたエルヴィスのパフォーマンスをご覧下さい。'56年2月4日の『The Dorsey Brothers Stage Show』出演時の映像です。

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2008/02/20(水) 01:42 | | #[ 編集]
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