狂気の絶叫ロックンローラー、Little Richard

ここは[狂気の絶叫ロックンローラー、Little Richard] の記事のページです。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  ★ ただいま、各ブログランキングに参加中です。応援お願いします<(_ _)>
  FC2ブログランキング  人気ブログランキング  JRANKブログランキング  にほんブログ村 音楽ブログ

[RSS] [Admin] [NewEntry]

Little Richard 『The Essential』 ♪本文末に記事に関連した動画有 

■ 今回は'50年代に登場して、高く盛り立てたヘアー・スタイル、太めのスーツ、ギラつきを倍増させるメイキャップ等のファッションと叩きつける様な激しいピアノ、爆発的エネルギーを宿したシャウト等の音楽スタイルでロックンロールの持つ躍動感、狂乱さ、猥雑さ、興奮といった全ての魅力を全世界に知らしめた偉大な黒人ロックンローラー、Little Richardを紹介します。

重要なロックンロールのオリジネイターの1人であるリトル・リチャードは、Elvis Presleyを始めとする同時代の白人ロックンローラーやJames Brown等のR&Bシンガーのみならず、Otis Redding等の後発のソウル・シンガーやThe Beatles等の60'sブリティッシュ・ビート・バンド勢、さらにはわが国の'50年代のロカビリー・アーティスト等にも多大な影響を及ぼしています。もっと言えば、現在に至るまでのロック系アーティストは、程度の差こそあれ全てリトル・リチャードの影響を受けているのかもしれません。リトル・リチャードは、ロック史にそのくらい強烈なインパクトを与えたロックンローラーです。

リトル・リチャードのプロフィール等は後述するとして、まずはおすすめのCDを紹介しておきましょう。

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
The Essentialリトル・リチャードは活動期間も長く、重要なロックンローラーなので実に数多くの種類のCDが出回っています。しかし、最優先で押さえるべきはやはり彼の黄金時代、つまり'50年代後半のSpecialty Records在籍時の音源でしょう。念のため言っておきますが、リトル・リチャードの場合'50年代のヒット曲を後に再録したヴァージョンが収録されたCDも結構あるので購入の際は注意して下さい。
という事で今回紹介するCDは、正真正銘Specialtyのオリジナル音源によるリトル・リチャードのベスト盤『The Essential』です。
内容はリトル・リチャードのヒット曲や代表曲を完全網羅した全20曲。収録曲目と値段を考慮すると入門用として本作がベストでしょう。圧倒的ヴォリュームのニュー・オーリンズ・サウンドに支えられたリトル・リチャードのダイナミックな歌唱が十分堪能できます。

リトル・リチャードが激しい絶叫で演じたとてつもなくアナーキーなロックンロールは、まさに“ロックンロールの本質ここにあり”と言うべきものです。ロックンロールとは何かを知りたかったらリトル・リチャードもまず避けて通る事の出来ない1人と言えるでしょう。
ロックあるいはロックンロールに興味を持つ全ての人におすすめです。

(収録曲目)
① Tutti Frutti('55年全米17位、R&B2位)
R&RシンガーLittle Richardが、“Wop Bop A Loo Bop A Lop Bam Boom!”と威勢良く産声を上げたSpecialtyでの1stシングル。従来のR&Bを遥か超越したテンションで迫る大迫力のR&R(必聴!)。ちなみにこの曲は、Elvis Presleyが1stアルバム『Elvis Presley』('56年)でカヴァーしています。
② Long Tall Sally('56年全米6位、R&B1位)
Specialtyでの2ndシングルで、早口で激しくまくし立てる様にシャウトする傑作R&R(必聴!)。終始ハイ・テンションで迫るヴォーカルは迫力満点。この曲もまたElvis Presleyが2ndアルバム『Elvis』('56年)で取り上げたのをはじめ、Eddie Cochran('56年録音)、Wanda Jackson('58年『Wanda Jackson』)、The Beatles('64年EP『Long Tall Sally』)等もカヴァーしています。さらに“和製Wanda Jackson”の異名を持つ麻生京子の傑作'63年盤も有。 そう言えばこの曲と「Tutti Frutti」は、'56年のR&R映画『Don't Knock the Rock』の中でも歌われていました。
③ Rip It Up('56年全米17位、R&B1位)
重厚なニュー・オーリンズ・サウンドをバックに思う存分吠えまくる、典型的なLittle RichardのR&Rナンバー(必聴!)。この曲はElvis Presley(『Elvis』)、Bill Haley & His Comets('56年全米25位)、Buddy Holly('56年録音)等にカヴァーされています。
④ Jenny, Jenny('57年全米10位、R&B2位)
Little Richardの曲の中でも最も重量感あるパワフルな歌唱の絶品R&Rで、終始絶叫しまくる歌唱はまさに狂気と紙一重(必聴!)。Alvin "Red" Tylerのゴリゴリとしたバリトン・サックスもクール。日本では大ヒットした鈴木やすしの'62年のカヴァー盤(「ジェニ・ジェニ」)が有名ですが、'59年に発表された平尾昌章とオールスターズ・ワゴンのライヴ・アルバム、『マーチャン大いに歌う』に収録されたスピーディーなRockabilly調日本語カヴァーはかなりカッコよく仕上がっています。
⑤ Good Golly, Miss Molly('58年全米10位、R&B4位)
何やらJackie Brenston & His Delta Catsの「Rocket 88」('51年R&B1位)を思わせるようなイントロで始まるも、やはりいつものフル・スロットル・シャウトで歌い出す典型的なLittle RichardのR&Rナンバー(必聴!)。
⑥ Ready Teddy('56年全米44位、R&B8位)
「Rip It Up」のB面曲ですが、A面に勝るとも劣らないパワフルな傑作R&R(必聴!)。この曲はまたもやElvis Presley(『Elvis』)、Buddy Holly('58年『Buddy Holly』)等にカヴァーされています。
⑦ Slippin' and Slidin'('56年全米33位、R&B2位)
「Long Tall Sally」のB面で発表されたトリッキーでノリのいいR&R。そしてまたしてもBuddy Hollyがこの曲をカヴァーしています('59年録音)。
⑧ The Girl Can't Help It('56年全米49位、R&B7位)
同年の傑作R&R映画『The Girl Can't Help It』(邦題『女はそれを我慢できない』)の主題歌として劇中強烈なパフォーマンスを披露した印象深いR&R。
訂正:勘違いしてました。「The Girl Can't Help It」は劇中使用されましたが歌唱シーンはありませんでした。劇中パフォーマンスを披露していたのはこの曲ではなく6曲目の「Ready Teddy」の方でした。お詫びの上訂正します(2007.9.25)。<(_ _)>
⑨ I Got It('60年)
映画『女はそれを我慢できない』の中で歌われた名作R&R「She's Got It」('56年R&B9位)の歌詞違いナンバー(録音は'56年)。
⑩ Heeby Jeebies('56年R&B7位)
スピード感あふれるバックの演奏とLittle Richardのフランティックな歌唱が最高のR&Rナンバー。この曲はSpecialtyでの後輩にあたるLarry Williamsがカヴァーしています('58年録音)。
⑪ Lucille('57年全米21位、R&B1位)
同年のR&R映画『Mister Rock and Roll』の中でも披露された、特徴的なリズムに乗ってLittle Richardのシャウト唱法が炸裂する一撃必殺のRockin'ナンバー(必聴!)。この曲は当時日本でも大ヒットしており、翌'58年には平尾昌章が、「ルシヤ」のタイトルでオリジナルとはまた違った魅力の絶品日本語カヴァー盤を出してヒットさせています。また、'64年には偉大なSoulシンガーOtis Reddingも1stアルバム『Pain in My Heart』で取り上げていました。
⑫ Keep a Knockin'('57年全米8位、R&B2位)
この曲はニュー・オーリンズのJ&Mスタジオではなく、自身のバンドThe Upsettersをバックにロスで録音したもの(必聴!)。粘っこいニュー・オーリンズの音とは違ったドライな喧騒感もまた強烈。
⑬ Miss Ann('57年全米56位、R&B6位)
「Jenny, Jenny」のB面で発表されたLittle Richardにしては珍しいミディアム・テンポのニュー・オーリンズR&B風ナンバー。日本ではオールスターズ・ワゴンをバックに、伊藤照子がテンポ・アップして英語で歌った絶品カヴァー盤を出しています('62年「いとしのアン」)。
⑭ Ooh! My Soul('58年全米31位、R&B15位)
Little Richardの裏声も交えた迷唱?とThe Upsettersによる疾走感あふれるサウンドが魅力のR&R。この曲はヒットはしていませんが、当時日本で「あたしゃカックン!」なる何とも意味不明なタイトルで発売されており、先の平尾昌章のアルバム『マーチャン大いに歌う』では、サイド・ギターの石橋イサオの歌による絶品Rockabillyカヴァーが披露されています。
⑮ True Fine Mama('58年全米68位)
「Ooh! My Soul」のB面だった曲。
⑯ Directly from My Heart('59年『The Fabulous Little Richard』)
Peacock時代('53年)にも吹き込んだLittle Richardの初期のブルージーなナンバー。
⑰ Hey Hey Hey Hey('58年)
「Good Golly, Miss Molly」のB面だった曲。'59年に発表した「Kansas City」とのメドレー・ヴァージョン(全米95位)がThe Beatlesのアルバム『Beatles For Sale』('64年)でカヴァーされた事でも有名。
⑱ Send Me Some Lovin'('57年全米54位、R&B3位)
「Lucille」のB面ながら両面ヒットを記録した、泥臭いニュー・オーリンズR&Bの傑作バラード(必聴!)。Little Richardの魂込めた大迫力の熱唱が魅力的なこの曲は、Buddy Holly(The Crickets)が同年1stアルバム『The Chirping Crickets』でカヴァーしています。
⑲ Baby Face('58年全米41位、R&B12位)
数多くのカヴァーを生んだBenny DavisとHarry Akstのペンによる'26年の作品をDixieland Jazzっぽくカヴァーした好曲。スタンダード曲でもLittle Richard流のスタイルで歌いこなすのは流石。
⑳ By the Light of the Silvery Moon('58年『Little Richard』)
前曲と同じ様な雰囲気のカヴァー。こちらはGus EdwardsとEdward Maddenのペンによる'09年の作品。


※ iTunes Storeリトル・リチャードの曲をダウンロードする場合はこちらでどうぞ(試聴可)。1曲から購入できます。iTunes(無料)がインストールされていない場合は、アプリケーションのダウンロード・ページが開きます。
■ Little Richardについて
ロックンロールのオリジネイターの中でも一際鮮烈な存在感を放っているリトル・リチャード('32年12月5日生)は、本名をRichard Wayne Pennimanといいジョージア州メイコンで生まれ育っています。まず、彼にとって最初の音楽体験はゴスペルでした。祖父や叔父が説教師だったこともあり幼い時からゴスペルに馴れ親しんでいたリトル・リチャードは、家族で結成していたゴスペル・グループ、The Penniman Singersで歌い始めます。当時の彼は、ギターをガンガン弾きながら絶叫する女性ゴスペル・シンガー、Sister Rosetta Tharpeが大のお気に入りだったとか。
そして、音楽の魅力に目覚めたリトル・リチャードが家を出て旅回りのメディシン・ショーで歌い始めたのが14歳。15歳になる頃には“Little Richard”と名乗ってミンストレル・ショー等で歌っていたそうです。ちなみにメディシン・ショーとは、薬の行商が客寄せのために催した漫談や寸劇、踊り、歌等のエンターテインメント・ショーのことで、ミンストレル・ショーは薬等の販売が目的ではない純粋なエンターテインメント・ショー(本来は顔を黒く塗った白人が黒人を真似て行なっていたショー)のこと。

そうした経験を積んでいる最中、リトル・リチャードは自身のスタイルに大きな影響を及ぼすブルース・シャウター、Billy Wrightに出会っています。どうやら後のリトル・リチャードを特徴づけるファッションの原点はビリー・ライトにあった様で、ビリー・ライトからはその激しい唱法のみならず、服装から髪型、メイキャップに至るまで実に多くのものを吸収しています。
さらにそのビリー・ライトの計らいで'51年にRCAから「Every Hour」でレコード・デビューを飾ります。が、デビュー曲こそアトランタでのみ売れたものの、続けて出された3枚のシングルはどれも不発でした。
不幸は続くのか、'52年に父親が亡くなると、彼は一家の家計を助けるために地元メイコンに戻ってグレイハウンド・バスの停車場で皿洗いの仕事に就きます。その間も音楽活動を続けていたリトル・リチャードは、'53年に心機一転Peacock Recordsに移籍してレコードを出すも不発。
その後、地元でThe Upsettersを結成してチャンスを窺っていたリトル・リチャードに、ようやく光が当たるのは'55年に入ってからのこと。Specialty Recordsへ送ったデモ・テープが認められてそこで再出発を果たします。
スペシャルティ第1弾「Tutti Frutti」で全米のティーンエイジャーに強烈なインパクトをお見舞いしたのを皮切りに'50年代を通じてヒットを連発。一躍ロックンロール界の大スターとなったリトル・リチャードは、映画にも引っ張りだこで『The Girl Can't Help It』('56年)、『Don't Knock the Rock』('56年)、『Mister Rock and Roll』('57年)と3本のロックンロール映画に立て続けに出演してダイナミックなパフォーマンスを披露しています。

リトル・リチャードの音楽的魅力はまず何と言っても、ゴスペル体験をルーツとするハードなシャウト唱法にあると言えるでしょう。ただ、その歌唱を最大限に引き立たせたのは、リトル・リチャードの歌唱に匹敵するくらいパワフルなバック・バンドの演奏があったからこそです。彼のスペシャルティ時代の代表曲のほとんどはニュー・オーリンズのJ&Mスタジオで録音されていますが、その発端はリトル・リチャードのデモ・テープを聴いたスペシャルティの社長Art Rupeが、その強烈な歌唱にニュー・オーリンズ・サウンドを組み合わせたら必ずヒットすると直感したためだと言われています。
かくしてアート・ループの指示のもとBumps Blackwellがプロデュースにあたり、ニュー・オーリンズR&Bの名うてのスタジオ・ミュージシャンの力を借りて、あの粘り気のある圧倒的なヴォリュームのサウンドが生まれたわけです。

参考までに記しておくとニュー・オーリンズ録音に参加した主なミュージシャンは次の通りです。
Earl Palmer(ドラム)、Lee Allen(テナー・サックス)、Alvin "Red" Tyler(バリトン・サックス)、Justin Adams(ギター)、Frank Fields(ベース)

■ 今回の無料動画はリトル・リチャードの貴重な'50年代のカラー映像を紹介します。'56年の映像だそうで何の時の映像かは分かりませんが、曲は「Tutti Frutti」と「Long Tall Sally」の2曲です(但し「Tutti Frutti」は途中から)。
映像からもダイナミックな躍動がヒシヒシと伝わってくる感じで、特にリトル・リチャードがピアノから飛びのいて身をのけぞらせながらシャウトする様にはゾクゾクします。

ところでロックンロールとセクシャルな表現はその誕生時から切っても切れない間柄ですが、この「Tutti Frutti」と「Long Tall Sally」もその一例なんですよね。
Tutti Frutti」に関しては元々リトル・リチャードのライヴのレパートリーで、スペシャルティでの最初のセッションで、レコーディングが行き詰まった際の休憩時にリトル・リチャードが披露してレコーディングが決まったんですが、その歌詞があまりにも下品だったためソングライターのDorothy LaBostrieに頼んで歌詞を手直ししてもらっています。
Long Tall Sally」の方は、当初「The Thing」というタイトルで“男性のシンボル”を暗喩した曲でしたが、こちらもこのままではレコードに出来ないので紆余曲折の後「Long Tall Sally」に落ち着いて無事発表されています(めでたし、めでたし)。

それでは、アナーキーな絶叫ロックンローラーLittle Richardで「Tutti Frutti」と「Long Tall Sally」をどうぞ。

[トップ・ページへ] [他の記事を読む] [他の動画を観る]
スポンサーサイト



  ★ ただいま、各ブログランキングに参加中です。応援お願いします<(_ _)>
  FC2ブログランキング  人気ブログランキング  JRANKブログランキング  にほんブログ村 音楽ブログ

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://50soldies.blog102.fc2.com/tb.php/52-eead4966
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
“小倉智昭の選曲”がウリなんだけど・・・後半10曲位が“そうかな”と思わせる程度。GIブルース、ブルーハワイ、夢の渚がラインナップされてる辺りが“30#1ヒッツ”とは異なる趣を出している。・【LOVE B&#039;z】Happy birthday!!・(仮)カンツォーネも彼が歌えばロ
2007/09/28(金) 03:07:50 | ロックへの思い
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。