無冠のロカビリー・クイーン、Barbara Pittman

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Barbara Pittman 『Getting Better All the Time』 ♪本文末に関連動画有

■ ロカビリーやロックンロールの宝庫として知られる伝説のサン・レコードには、男性シンガーに勝るとも劣らないクールでワイルドなロカビリーを歌った女性ロカビリー・シンガーも何人か在籍していました。その中でも今回は、持ち前のハスキーな声で激しくシャウトし、サンのパッケージ・ツアーではJohnny CashやCarl Perkinsらと共に観客を大いに沸かせた驚異のロカビリー・ガール、Barbara Pittmanを紹介します。

バーバラ・ピットマンとライヴでも共演し、親しい友人でもあったメンフィス・ロカビリーの大物達(エルヴィス・プレスリージョニードーシーバーネット兄弟)からも認められたその実力は、サンの女性ロカビリアンの中でもダントツでしょう。彼女のパワフルな歌唱は、曲だけ聴くと黒人シャウターと思ってしまうほど凄まじいものがあります。
彼女のプロフィールについては後述するとして、とりあえずCDを紹介しておきましょう。

CD:[試聴] [amazon]
ダウンロード:[試聴/iTunes Store]
Getting Better All the Time現在、バーバラ・ピットマンの単独盤CDは英Charlyから発売されている『Getting Better All the Time』のみです。
内容は、'56年から'60年までのソロ及びグループ(The Sunrays)による全シングル両面にそれらの別ヴァージョンと未発表曲を加えたコンプリート集となっています(全27曲)。彼女のトレード・マークと言えるワイルドなロカビリー・ナンバーから魂込めた絶品バラ-ドまで聴き所満載!
幼い頃からおじの質屋があったビール・ストリート(メンフィスの繁華街)でブルースに慣れ親しんでいたと言うだけあって、とても10代の少女とは思えない大迫力の黒っぽいヴォーカルに圧倒されること間違いないでしょう。ローティーンでデビューした激しいシャウト系の女性歌手と言えば真っ先にBrenda Leeが連想されますが、バーバラ・ピットマンは同じハスキー・ヴォイスのブレンダ・リーに比べて、さらに低くてラフな声質と言った所でしょうか。

Wanda JacksonJanis Martinブレンダ・リー等の有名どころに比べるとチャート・ヒットもなく、一般的にバーバラ・ピットマンはほとんど無名かもしれませんが、ロカビリー・シンガーとしての実力では彼女達に一歩も引けを取りません。
ロカビリーが好きな人でバーバラ・ピットマンを聴いた事がない人には大・大・大推薦です。

(収録曲目)
01 I Need a Man('56年)
Barbara Pittmanのデビュー曲で、歌いだしの“We~ll”と言うシャウトだけで鳥肌ものの傑作Rockabilly(必聴!)。本当に12か13の女の子?と耳を疑うくらい迫力あるガナリっぷりは圧巻。何でも本人曰く、この曲の大胆な歌詞に母が激怒して1週間クローゼットに閉じ込められたんだとか。なお、バックで重量感のある名演奏を聴かせているのはThe Snearly Ranch Boys。
02 No Matter Who's to Blame('56年)
デビュー・シングルのB面で、熱っぽく歌った低いハスキー・ヴォイスと切ないメロディーの組み合わせが粋な極上バラード(必聴!)。
03 Sentimental Fool [1st Version]('57年録音)
未発表となったのが信じられない傑作Rockin'ナンバーで、しかもBarbara Pittmanの自作曲。この曲は彼女の代表的Rockabillyの1つですが、本盤に収録されている通り幾つかの異なるヴァージョンが存在します。ここでのヴァージョンは、「Raunchy」('57年全米2位)のヒットで有名なBill Justisのサックスが入ったR&B風ヴァージョン。
04 Voice of a Fool('56年録音)
05 Two Young Fools in Love('57年)
2ndシングルB面として発表された曲で、「No Matter Who's to Blame」とはうって変わってスマートにサラッと歌った傑作バラード(必聴!)。Barbara Pittmanによる1人2重唱のバックでアコースティック・ギターを弾いているのは、この曲の作者でもあるJack Clement。余談ですが、Sun RecordsのプロデューサーだったJack ClementとBarbara Pittmanは“親密な間柄”で、彼が作ったJohnny Cashの「Ballad of a Teenage Queen」('57年全米14位、C&W1位)は、Barbara Pittmanをモデルに書いた曲でした。なお、厳密にはこの曲以降全てのソロ・シングルは、Sunの子会社Phillips Internationalから発表しています。
06 I'm Getting Better All the Time('57年)
Barbara Pittmanにしてはチャーミングな歌唱で始まって、サビの部分で絶叫してみせる軽快でキャッチーなR&Rの佳作(必聴!)。この2ndシングルでバックを務めているのはBilly Lee Rileyのレコーディング等でおなじみのRoland Janes(ギター)、Jimmy Wilson(ピアノ)、Jimmy Van Eaton(ドラム)、それにBilly Lee Riley本人(ベース)。
07 Take My Sympathy [1st Version]('57年録音)
08 Cold, Cold Heart('58年)
3rdシングルのB面で発表されたHank Williamsの'51年盤(C&W1位)のカヴァーで、Elvis Presleyからも大絶賛される程の出来ばえ。Barbara Pittman自身もこのシングルが一番の自信作だそうで、彼女の黒っぽい歌唱が印象的。
09 Everlasting Love('58年)
B面とは正反対に「I Need a Man」タイプの重量感あふれるRockin'ナンバー。終始パワー全開のヴォーカル、Jimmy Wilsonの弾みまくったピアノ、ノリにノったRoland Janesのギター、Bill Justisのゴキゲンなサックスとどれをとっても完璧(必聴!)。ヒットしなかったのが信じられないくらいカッコよすぎます。
10 The Eleventh Commandment('60年)
ラスト・シングルのB面で発表された壮大なスケールを感じさせる曲。不運にもこの曲は、タイトルが冒涜的との理由で当時ほとんどのラジオで放送禁止になっています。
11 Handsome Man('60年)
ラスト・シングルとして発表されたCharlie RichのペンによるJazz風味のR&B調ナンバー。Barbara Pittmanの曲の中では異色の作品ですが、クールに歌いこなしているのは流石。
12 Just One Day('58年録音)
お蔵入りにしたのが悔やまれる隠れた名バラードで、Brenda Leeっぽく聞こえなくもない情感たっぷりの歌唱は聴き応え十分。
13 Love Is a Stranger('58年)
Stan Keslerの新プロジェクト・グループ、The SunraysがSunで唯一発表したシングル。このヴォーカル・グループのメンバーは、Barbara Pittman、Elsie Sappington、Hank Byers、Jimmy Knightの4人。
14 The Lonely Hours('58年)
前曲のB面で発表されたThe Sunraysによるバラード曲。
15 Sentimental Fool [2nd Version]('57年録音)
この曲の中で個人的に最も気に入っているヴァージョンで、サックスなしのエレキ・ギターによる間奏のもの。迫力満点のヴォーカル、エキサイティングなギター、そしてスラッピング・ベースと3拍子揃った絶品Rockabilly(必聴!)。
16 Cold, Cold Heart [1st Version][Alternate Take]('58年録音)
17 Everlasting Love [1st Version][Alternate Take]('58年録音)
18 No Matter Who's to Blame [1st Version][Alternate Take]('56年録音)
19 I'm Getting Better All the Time [1st Version]('56or'57年録音)
まだ未完成の試行錯誤中のヴァージョンで、バックはThe Snearly Ranch Boys。
20 Take My Sympathy [Alternate Take][Demo Version]('57年録音)
21 Two Young Fools in Love [Alternate Take][Demo Version]('57年録音)
22 I'm Getting Better All the Time [Demo Version]('57年録音)
伴奏がJack Clementのアコースティック・ギターのみのヴァージョン。
23 No Matter Who's to Blame [2nd Version][Alternate Take]('56年録音)
24 I'm Getting Better All the Time [2nd Version][Alternate Take]('57年録音)
25 Sentimental Fool [3rd Version]('56or'57年録音)
サックスなしのユニークなギャロッピング・ギター・ヴァージョン。
26 I Forgot to Remember to Forget('56or'57年録音)
Elvis PresleyがSun時代('55年)に「Mystery Train」(C&W1位)のB面で発表したバラード曲のカヴァーで、作者はStan KeslerとRockabillyシンガーのCharlie Feathers
27 I'm Getting Better All the Time [3rd Version][Alternate Take]('57年録音)
■ Barbara Pittmanについて
メンフィス出身のバーバラ・ピットマン('43年4月25日~2005年10月29日)は、幼い頃からプロの歌手になることを夢見ており、何と、早熟な事に12歳でサン・レコードのオーディションを受けているんです('55年)。しかし、この時マリリン・モンロー主演の同名映画主題歌「River of No Return」('54年)を歌うも上手く歌えず、また年齢的な理由もあって不合格となります。
その直後、西部劇俳優Lash LaRueのウエスタン・ショーの巡業にベビー・シッターと歌手さらには売り子も兼ねて参加。
1年近く続いた巡業を終えてメンフィスに戻ったバーバラ・ピットマンは、サン・レコードのプロデューサーとして有名なStan Keslerが在籍(スティール・ギター)していたC&Wバンド、The Snearly Ranch Boysの専属歌手として活動します。

そしてある時、彼女がエルヴィス・プレスリーと幼なじみだったことから、スタン・ケスラーエルヴィスのために書いた「Playing For Keeps」('57年全米34位、No.1ソング「Too Much」のB面)のデモ録音を依頼されます。ここからはトントン拍子に事が進み、バーバラ・ピットマンのデモ・テープを聴いたSam Phillipsが彼女の歌をいたく気に入り、1年前の不合格など無かった様にすぐさまサンでのデビューが決まったのでした(デビュー時13歳)。
'56年から'60年にかけてサム・フィリップスのもとで4枚の傑作シングルを発表。地元メンフィスでの受けはよかったにもかかわらず、全米レベルでは全く話題にならなかったのは残念でなりません。
せめてもの救いは、ネオ・ロカビリー・ブームのおかげで'80年代に入ってから彼女のサン時代の曲のリイシュー盤が発売され、ロカビリーの盛んなヨーロッパに招かれてライヴを披露したり、ライヴ・アルバムをリリースする等僅かではありますが、ロカビリー・ファンの間で再評価された事でしょうか。

■ 今回の無料動画は、バーバラ・ピットマンの代表曲「I Need a Man」の名カヴァーを紹介します。歌っているのは、Patsy Clineをアイドルとするポルトガルの本格派女性ロカビリー・シンガー、Ruby Annです。
決してメジャーなアーティストではありませんが、その華奢な体からは想像できないダイナマイト・ヴォイスは天下一品なんですよね。以前紹介したMarti Brom等と共に現在の女性ロカビリー界?を背負って立つ存在と言えるでしょう。 

ルビー・アンは、'98年にRuby Ann & The Boppin' Boozersを結成して以来、ヨーロッパでのライヴを中心に活動し、欧米で開催されている数々のロカビリー・フェスティバルにも参加しています。Ruby Ann & The Boppin' Boozers名義で『Boppin' like a chicken』('99年)と『Honky Tonk Mind』(2002年)の2枚のアルバムを発表しますが、2005年頃にバンドは解散したようで現在はソロ・シンガーとして活動中。そして今年待望のソロ・アルバム第1弾『Train To Satanville』を発表したばかり。
残念ながら『Train To Satanville』はアマゾン等で取り扱っていないので詳しく触れませんが、エルヴィス・プレスリーの'64年全米16位曲「Ain't That Loving You Baby」(オリジナルはEddie Riffの'58年盤)やBob & Lucilleのキラー・ロカビリー「Eeny-Meeny-Miney-Moe」('58年)等をかなりカッコよくカヴァーしています。

それで映像の方ですが、今年5月に行なわれたロックンロールの祭典『Rockin' 50's Fest Ⅲ』でのパフォーマンスで、バーバラ・ピットマンに負けじと強烈なシャウトを披露しています。
それでは、ルビー・アンの絶品カヴァーによる「I Need a Man」をご覧下さい。

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コメント
この記事へのコメント
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2007/09/12(水) 19:36 | URL | マルコ #-[ 編集]
マルコさんはじめまして(^^)
マルコさんどうも応援ありがとうございます。

ところで記事の方はいかがでしたでしょうか?ご感想などあればまたの機会にでもぜひお聞かせください。
お待ちしています(^^)

それでは今後とも当ブログをよろしくお願いいたします<(_ _)>
2007/09/12(水) 20:33 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
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