Doo Wop、Surf and Hot Rod!Jan & Dean

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Jan & Dean 『All The Hits: From Surf City To Drag City』

■ いや~今日もホント暑いし、お盆過ぎてもまだまだ当分暑い日が続きそうですね。なので今回は、夏が終わる前に駆け込み的に?サーフィン・ミュージックの雄、Jan & Deanを紹介しておきます。本来は王者たるThe Beach Boysから紹介すべきですが、気分的に何となくジャン&ディーンにしたかったもので... 

サーフィン・ミュージックの雄とは言うものの、ジャン&ディーンはそのブーム以前から活躍しており、また、ブリティッシュ・インヴェイジョンによってブームが去った後も活動を続けています。当然のごとく活動時期によってそのサウンドに違いが見られるんですが、彼らが主に活躍した'60年代まででおおまかに見てみると、デビュー後'62年までが独自の解釈によるドゥー・ワップ調ポップス、'63年から'64年までがサーフィン&ホット・ロッド・ミュージック、'65年以降は新たなスタイルを模索中のポップスといった感じでしょうか。'60年代後半以降はサーフィン・ミュージック・ブームの終焉や'66年の自動車事故でジャンが重傷を負った事による一時的活動休止等があり、さすがに全盛期並みの活躍は出来ませんが、それでもいずれの時期も持ち味があっていい作品を残しています。

ジャン&ディーン結成のいきさつやサーフィン&ホット・ロッド・ミュージックの概要等は後述するとして、まずはCDを紹介しておきます。

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
All the Hits: From Surf City to Drag City先述の様にジャン&ディーンは時代の流れと共に少しづつそのスタイルを変え、その時々に名演を残しているのでそれらをまとめて聴けるものがいいでしょう。その点からするとやはり2枚組CD『All The Hits: From Surf City To Drag City』がおすすめです。
内容は、デビュー(Jan & Arnie)から'66年までのほぼ全ての主要なヒット曲とそれらのB面や別ヴァージョン等で構成。どういう訳かジャン&ディーンのCDは、ベスト盤では極端に曲数が少なかったり、初期のドゥー・ワップ風ポップスだけ集めたCDだったり、サーフィン&ホット・ロッドだけ集めたCDだったりと彼らの全ての魅力を手軽に満喫できるものがほとんどないんですよね。
でも、とりあえず本CDを聴けばジャン&ディーンの魅力あふれる全容が掴めるんじゃないでしょうか。

それでは、主な収録曲について各音楽スタイルごとに見ていきましょう。
ドゥー・ワップ調ポップス
ジャン&アーニー時代も含め初期のジャン&ディーンのスタイルは、ドゥー・ワップの影響を強く受けており、そこに彼らの陽気さやユーモアを詰め込んで、さらに抜群のポップ・センスでもってブレンドした底抜けに楽しいものになっています。
ジャン&アーニーのデビュー曲1-1「Jennie Lee」('58年全米8位、R&B4位)は、初期のジャン・ベリーのトレード・マークとも言えるナンセンス・シラブルが初めて世に出た記念すべき曲で、ガチャガチャしたノイジーな感覚が魅力のオリジナリティーあふれるナンバー(ガレージ・ロックの元祖!?)。1度聴いたら耳から離れないこの曲はやはり多くの人にインパクトを与えたのでしょうか、同年Moon Mullican(タイトルは「Jenny Lee」)やThe Dominoes(R&B55位)といった異色のアーティストもカヴァーしています。前者のヒルビリー・カヴァーも後者のR&Bカヴァーも基本的にオリジナル通りのメロディーでカヴァーしている所は面白い。
そして、ジャン&ディーンのデビュー曲1-2「Baby Talk」('59年全米10位)は彼らのオリジナルではなく、The Laurelsの知られざる傑作ドゥー・ワップ('58年)をカヴァーしたもの。オリジナルにない出だしのナンセンス・シラブルもアイデア賞もので、オリジナル盤を軽快にテンポ・アップさせたここでのカヴァーも超魅力的(必聴!)。なおこの曲は、同年すかさずTom & Jerry(後のSimon & Garfunkel)がジャン&ディーン盤をほぼ忠実にカヴァーしたシングル盤を発表していました。
Hoagy CarmichaelとFrank Loesserが'38年に作ったポピュラー・ソング1-3「Heart And Soul」('61年全米25位)のカヴァーは、同年この曲をカヴァーしたドゥー・ワップ・グループThe Cleftones盤(全米18位、R&B10位)と競作になっています。確かにクレフトーンズ盤は傑作ですが、ここでのカヴァーもスマートにテンポ・アップした典型的なジャン&ディーン流サウンドで聴き応え十分。
Frosty The Snowman」(本盤未収録)のB面として発表された、「Baby Talk」の続編となる曲が1-9「She's Still Talking Baby Talk」('62年)。この愉快なポップスは彼らのオリジナルで、彼ら1流のユーモア・センスが味わえる好曲となっています。

'63年に突入し、丁度ドゥー・ワップ調ポップス時代からサーフィン&ホット・ロッド時代へ移行する時期の過渡期的作品が大傑作1-10「Linda」('63年全米28位)。彼らのドゥー・ワップ調ポップスの集大成とも言えるThe Four Seasons風の曲で、ジャン・ベリーのベース・ヴォーカルと今までの曲で最も強調されたディーン・トーレンスのファルセットの絡みがベスト・マッチした曲(必聴!)。ちなみにこの曲は'46年のRay Noble & His Orchestra盤がオリジナルで、作者のJack Lawrenceが彼の友人で弁護士だったLee Eastmanの要望により、当時イーストマンの5歳になる娘のために作った曲なんですが、その娘というのが後にPaul McCartneyの妻となるLinda Eastman('98年没)だったんです。
1-19「Popsicle」('66年全米21位)は時期的には完全にサーフィン&ホット・ロッド時代の曲で、'63年のアルバム『Drag City』に収録されていた('66年にシングル発売)んですが、曲調はジャン・ベリーのナンセンス・シラブルもバッチリ入った、もろ彼らの原点たる最高のドゥー・ワップ調ポップス(必聴!)。この陽気な気分にさせてくれる傑作ポップ・チューンは、'62年にThe Toddsが発表したものがオリジナルなんですが、そのThe ToddsというのはGarry Milesの名で'60年に「Look For A Star」(全米16位、オリジナルはイギリスの歌手Garry Mills(全米26位)が歌った英映画『Circus Of Horrors』の主題歌)をヒットさせたBuzz CasonBobby RussellGary Walkerを加えてこしらえたスタジオ・グループだったんです。バズ・ケイソンはその後ソングライターやプロデューサーとしても名を成す人物で、サーフィン&ホット・ロッドつながりではRonny & The Daytonasのバラード・ヒット、「Sandy」('65年全米27位)をグループのリード・シンガーJohn Wilkinと共作したことでも知られています。さらにジャン&ディーンは、同じくBuzz CasonBobby Russell作のThe Toddsの'61年の曲「Tennessee」(1-5)もカヴァー('62年全米69位)してるんですよね。

サーフィン&ホット・ロッド・ミュージック
ジャン&ディーンがサーフィン・ミュージックに足を踏み入れるようになった直接のきっかけは、やはりビーチ・ボーイズとの出会いだったと言えるでしょう。ジャン&ディーンは前記「Linda」が発売された直後にビーチ・ボーイズとライヴで共演しており、その出会いをきっかけに親交を深め(特にジャン・ベリーBrian Wilson)、音楽的にも互いに影響を及ぼし合う関係となります。
そして、出会って間もない頃にジャン・ベリーブライアン・ウィルソンから彼の未完成だった曲を譲り受けており、それを完成させてジャン&ディーンとして発表したのが1-12「Surf City」('63年全米1位)でした。太陽の光が降り注ぐカリフォルニアのビーチをそのまま音楽に置き換えた様なこの曲は、サーフィン・ミュージック史上最高の1曲と言えるでしょう(必聴!)。曲作りやバック・コーラスでブライアン・ウィルソンの力を借りたとはいえ、何とこの曲はサーフィン・ミュージックの最初の全米No.1ソングでもあるんです。
1-14「Honolulu Lulu」('63年全米11位)も「Surf City」と同じ雰囲気の陽気な曲で、波乗りしている様を連想させる様なスリリングなメロディー展開が魅力の好曲。また、曲にちなんで使用されたハワイアン風スティール・ギターも涼しさを感じさせて◎。ブライアン・ウィルソンジャン・ベリーの共作によるジャン&ディーン初のホット・ロッド・ナンバー1-17「Drag City」('63年全米10位)は、出だしにお決まりの車のエンジン音が入ったその手の典型ソング。
1-18「Bucket "T"」は元々'64年のアルバム『Dead Man's Curve/The New Girl In School』収録曲で、'66年には2-16「Batman」のB面としてシングル化された傑作ホット・ロッド・ナンバー。エコー全開でタイトルを連呼するコーラスが印象的なこの曲は、オリジナルのジャン&ディーンよりも同年カヴァー・ヒットさせたRonny & The Daytonas盤(全米54位)の方が有名かもしれません。ちなみに“バケットT”とは、T型フォード風のホット・ロッド・カー(改造車)のこと。

1-25「Dead Man's Curve」('64年全米8位)もまたブライアン・ウィルソンジャン・ベリーの共作ホット・ロッド・ナンバーで、恋人や友人の死をテーマにした“トラジディ・ソング”史上に燦然と輝く名曲の1つ(必聴!)。ちなみに、後のジャン・ベリーの自動車事故を暗示しているかの様なこの曲のタイトルは、『Deadman's Curve』(邦題『夢のサーフ・シティー』)としてジャン&ディーンの栄光と挫折を描いた'78年のテレビ映画のタイトルにもなっています。その「Dead Man's Curve」のB面だった2-1「The New Girl In School」('64年全米37位)はスクール・ライフをテーマにした曲ですが、曲調はもろサーフィン・ミュージック調の明るいポップス・ナンバー。なお、1-16「When Summer Comes (Get A Chance With You)」と1-23「(When Summer Comes) Gonna Hustle You」はいずれも「The New Girl In School」の歌詞違い。
パサディナのスピード狂おばあちゃんをテーマにした愉快な曲2-2「The Little Old Lady From Pasadena」('64年全米3位)は、彼らの代表曲にしてホット・ロッド・ミュージック史に残る大傑作と言えるでしょう。冒頭のベース・ヴォーカルとファルセットを重ねたハーモニーだけでノック・アウト必至(必聴!)。そう言えばこの曲は日本の女性3人組アイドルのMi-Keが、サーフィン&ホット・ロッド・ミュージックをテーマにしたアルバム、『太陽の下のサーフィン・JAPAN』('92年)の中のメドレーで披露していました(「Surf City」も)。
時期的にはサーフィン&ホット・ロッドのブームが過ぎた頃の作品ですが、個人的に気に入っている洗練されたホット・ロッド・ナンバーが2-7「(Here They Come) From All Over The World」のB面曲だった2-8「Freeway Flyer」('65年)。彼らの十八番とも言える冒頭のハーモニーにちょっぴり黄昏感?が感じられる所がまたいいんです(必聴!)。

'65年以降ジャンの事故前までのその他のポップス
ブリティッシュ・インヴェイジョン後もかなり健闘していたジャン&ディーンですが、さすがに'65年以降はチャート・アクションも全盛期ほどの勢いがなくなってきました。しかしながら、1度は音楽シーンの頂点に立ったジャン&ディーン、新たな音楽の影響を取り入れつつ試行錯誤していた中にも味わい深い作品を残しています。
擬似ライヴ録音による2-7「(Here They Come) From All Over The World」('65年全米56位)は、歌詞の中に当時活躍していたThe SupremesやJames Brown等の名前が登場する楽しい曲で、サーフィン&ホット・ロッドのスタジオ・グループ、The Fantastic Baggysを結成していた事でも知られるP.F. SloanSteve Barriのコンビによる作品。なお、ジャン&ディーンのバック・コーラスにも参加していたこのコンビは、この年の9月に全米No.1に輝くことになるBarry McGuireのヒット曲「Eve Of Destruction」の作者でもあります。全体的にまだサーフィン&ホット・ロッド時代の名残が感じられるサウンドの中で、間奏はリヴァプール・サウンド調だったり、歌詞にビーチ・ボーイズが出てくる箇所では彼らの代表曲「I Get Around」('64年全米1位)を歌い出すくだりもあったりして遊び心盛りだくさんの好曲。ただ、ちょっと気になったのはGerry & The Pacemakersをはじめリヴァプール出身のバンド名を列挙する箇所でなぜかThe Rolling Stonesもリヴァプール出身として紹介されてるんですよね(The Beatlesは出てこないし)???

2-9「You Really Know How To Hurt A Guy」('65年全米27位)は、この時期の彼らの作品でもぴか一ではないでしょうか。Phil Spectorの“ウォール・オブ・サウンド”の影響を受けたダイナミックな曲で、とりわけThe Righteous Brothersの「You've Lost That Lovin' Feelin'」('64年全米1位)を連想させる様なグレートな曲になっています(必聴!)。
良質なポップ・ソング2-10「I Found A Girl」('65年全米30位)もまたP.F. SloanSteve Barriの作品なんですが、ギター・フレーズが少し60'sガール・グループ、The Angelsのキュートな傑作曲「I Adore Him」('63年全米25位)に似てるんですよね。偶然なのか分かりませんが、「I Adore Him」にはジャン・ベリーも作者の一人に名を連ねています。
フォーク・ロックの影響を受けたサウンドの2-13「A Beginning From An End」('65年全米109位)は、「Dead Man's Curve」と同じ“トラジディ・ソング”であるばかりでなく、語りの部分も「Dead Man's Curve」とそっくりで妙に心に残る曲。2-16「Batman」('66年全米66位)は、'66年1月からテレビ・シリーズ化された同名の人気コミックを題材にした曲で、Neal Heftiが同年全米35位を記録した番組のテーマ曲、「Batman Theme」の印象的なフレーズも飛び出す楽しいオリジナル・ソング。ちなみにジャン&ディーンは、“バットマン”をテーマにしたコンセプト・アルバム、『Jan And Dean Meet Batman』('66年)も発表しており、その中では先の「Batman Theme」もカヴァーしています。

最後に上記以外のカヴァー曲について見ておきましょう。
まず、典型的なジャン&ディーン流ドゥー・ワップ調ポップスの1-4「A Sunday Kind Of Love」('61年全米95位)は、数多くのジャズ・シンガーやドゥー・ワップ・グループがカヴァーしたLouis Primaの'46年の曲がオリジナル。2-17「Summertime, Summertime」[Alternate Version] ('66年)は、ディーン・トーレンスOur Gang名義やジャン&ディーン名義、あるいはMagic Lampなるレーベルから「Summertime」のタイトルで何度か発表した曲で、オリジナルは'58年と'62年にそれぞれ全米26位、38位を記録したボストン出身の4人組、The Jamies盤。なお、ジャン&ディーンが他のアーティストの曲をカヴァーする時は通常テンポ・アップさせて陽気にカヴァーするんですが、この曲のカヴァーは逆にオリジナルよりテンポを落としてドラマティックに仕上げており、意外にもそれが隠れた名作と言える位の出来になっています。
そして、純粋なカヴァーではないんですが、2-6「Sidewalk Surfin'」('64年全米25位)はビーチ・ボーイズの3rdアルバム『Surfer Girl』に収録されていた「Catch A Wave」の歌詞を変えたもの。

いや~何度聴いてもいいものですね。ジャン&ディーン。青春そのものといった感じのサウンドです。夏の定番サーフィン・ミュージックのみならず、底抜けに明るいドゥー・ワップ調ポップス等々、オールディーズ・ポップスの魅力的な一面を思いっきり堪能できます。
オールディーズ・ファンには理屈抜きにおすすめのアルバムです。
ただし、ホット・ロッド・ミュージックを聴きながら車を運転するとカッ飛ばしたくなるのでくれぐれもご注意を(笑)。


※ iTunes Storeジャン&ディーンの曲をダウンロードする場合はこちらでどうぞ(試聴可)。1曲から購入できます。iTunes(無料)がインストールされていない場合は、アプリケーションのダウンロード・ページが開きます。
■ ジャン&ディーン誕生のいきさつ

大のロックンロール・ファンだったJan BerryDean Torrenceは、元々高校で同じフットボール・チームに在籍していた友達同士で、学校で開催されたタレント・コンテストに出場すべく、チームの仲間数人と共にThe Baronsというドゥー・ワップ・グループを結成していました。

The Barons
Chuck Steele(リード・ヴォーカル、黒人)
Arnie Ginsberg(ファースト・テナー)
Wally Agi(セカンド・テナー、日系人)
John Saliman(セカンド・テナー)
Jan Berry(ベース・ヴォーカル)
Dean Torrence(ファルセット)

公の場でパフォーマンスを披露したのはそのコンテストだけでしたが、普段からジャン・ベリーの家のガレージでリハーサルやデモ録音等を行なっており、何とジャン・ベリーの家の近所に住んでいたBruce Johnston(後にビーチ・ボーイズに加入)がピアノで、またディーン・トーレンスの家の近所に住んでいたSandy Nelson(後の'59年に「Teen Beat」で全米4位のヒットを放つ)がドラムで加わる事もあったんだとか。

結論から言うと、The Baronsジャン&ディーンとしてではなく、ある晩ジャン・ベリーが仲間とロスの劇場で見たJennie "The Bazoom Girl" Leeというストリッパーの事を歌った曲で、'58年にJan & Arnieとしてデビューします。どうしてThe Baronsジャン&ディーンとしてではなかったかと言うと、一緒にそのショーを見た仲間の一人で、The Baronsのメンバーだったアーニー・ギンズバーグもその曲作りに関わっており、高校卒業後はThe Baronsの他のメンバーもそれぞれの進路に、ディーン・トーレンスもまた卒業後すぐ兵役に就く事が決まっていたからなんです。
しかし、ジャン&アーニーとしてさらに2枚のシングルを出した後アーニー・ギンズバーグが脱退し、タイミングよくディーン・トーレンスが兵役を終えて戻ってきたのでジャン・ベリーが彼を誘ってデュオを結成し、'59年に晴れてジャン&ディーンとしてデビューすることになります。

■ サーフィン&ホット・ロッド・ミュージックについて

この季節になると必ずどこからか聞こえてくるサーフィン・ミュージックですが、「Misirlou」('62年)等波のうねりを再現した豪快なギター・インストで知られる、Dick Dale & The Del-Tonesの'61年全米60位のヒット曲「Let's Go Trippin'」がその元祖と言われています。このディック・デイルが演じた、新種のインスト・ミュージックに熱狂した地元南カリフォルニアの若者達によって次々にバンドが結成され、星の数ほどのサーフィン・インストのレコードが世に出ることになります。そのほとんどが、無名のまま歴史の中に埋もれていくことになるんですが...
そのような背景の中、地元での人気は凄まじかったものの、全米レヴェルではまだまだマイナーだったサーフィン・ミュージックを全米中に知らしめて大きく躍進させたのが、ご存知ビーチ・ボーイズでした。彼らは、元々サーフィンをしている時の気持ちを音で表現したこのインスト・ミュージックに、ウエスト・コーストの若者のライフ・スタイルをそのまま歌詞にして乗せ、カリフォルニアの晴れ上がった空を思わせる爽やかなコーラスで歌ってみせたのです。
その後はご存知の様に、'62年から'63年にかけてサーフィン・ミュージック・ブームを迎え、カリフォルニアを中心に全米各地で誕生した様々なサーフィン・バンドが、数多くのヒット曲を放つことになります。

一方、サーフィン・ミュージック誕生のすぐ後に生まれたその延長線上にあるホット・ロッド・ミュージックですが、曲調自体はサーフィン・ミュージックと大差なく、歌詞の内容がサーフィン関連から車関連に変わっただけと言えるでしょう。強いて言えば、多くの曲で車のエンジン音やブレーキ音等を効果音として入れているのが特徴でしょうか。
こちらはロスでDJをしていたソングライターのRoger Christianが、サーフィン・バンドに車をテーマにした曲を作る事を勧めたのが発端と言われており、ビーチ・ボーイズのCapitol移籍後第1弾となった「Surfin' Safari」('62年全米14位)のB面で発表された「409」(全米76位)がその最初の曲。ちなみに“409”とは、当時人気のあった車の1つで、シボレー409のこと。

■ 意外や意外、かなりメジャーなアーティストなんですが、YouTubeにはJan & Deanの名前から真っ先に連想されるサーフィン&ホット・ロッド時代のヒット曲も含めて、先に紹介したCDの収録曲で適当な動画がありませんでした。なので、今回の無料動画は、ノン・チャートながら彼らが'60年に発表した知られざる名作「White Tennis Sneakers」を紹介します。

先述の通り、この時期の彼らはドゥー・ワップ調ポップスの名曲を連発していた時期です。そしてこの曲も彼らのヒット曲「Baby Talk」同様、流れるようなスマートなテンポのユーモアあふれるドゥー・ワップ調ポップスとなっています。
映像はアメリカの人気音楽ヴァラエティー番組『American Bandstand』からで、多分この曲が出された当時に出演したものでしょう。当時の彼らのパフォーマンスがバッチリ確認できてなかなか興味深いものがあります。 

それでは、ジャン&ディーンの「White Tennis Sneakers」をどうぞ。

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