ポップでスパイシーなR&Bデュオ、Mickey & Sylvia

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Mickey & Sylvia 『Love Is Strange』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ 今回は、ホットでスパイシーなギターをラテン調のポップなメロディーに絡ませた名曲、「Love Is Strange」('56年)で大当たりをとり、ロックンロールの歴史にその名を刻んだR&Bデュオ、Mickey & Sylviaを紹介したいと思います。 
とりあえず2人の経歴を簡単に振り返っておきましょう。

まずは、『Rolling Stone』誌の“100人の偉大なギタリスト”にも選ばれたMickey Baker('25年生)ですが、16歳で故郷ケンタッキーからニューヨークに出てきて20歳で初めてギターを手にし、独学でギターをマスターした彼は、'52年にSavoyでセッション・ギタリストの活動を始めています(最初の作品はVaretta Dillardの「Easy, Easy Baby」)。同年Savoyで「Guitar Mambo」等のソロ・レコードも出しますがそちらは全く話題にもならず、もっぱらセッション・ギタリストとして評判を高め、その後はRay CharlesRuth Brownをはじめ数え切れないくらいのレコーディングに参加。
そういえば、主にR&Bのセッションでギターを弾いていたミッキー・ベイカーが、'56年に珍しく白人ロカビリー・シンガーJoe Clayのレコーディングに参加しているんですが、その時吹き込まれた「Cracker Jack」('89年にThe Polecatsが2ndアルバム『Won't Die』でカヴァー)なんて白人のロカビリー・ギターとはまた違った魅力の黒光りするワイルド・ギターで最高なんですよね。

一方Sylvia Vanderpool('36年生)は、'50年にトランペッターで歌手のHot Lips Pageとのデュエット、「Chocolate Candy Blues」でColumbiaからレコード・デビュー後、'51年にSavoyからLittle Sylvia名義の「Little Boy」でソロ・デビューを飾っており、既にプロの歌手として活動していました。
そしてこの2人が出会うのは、'53年に行なわれたシルヴィアのCat Recordsでのレコーディングで、ギタリストとしてミッキー・ベイカーが参加した「Fine Love」は'54年に“Litte”Sylvia Vanderpool And Mickey Baker And His Band名義で発売。それからシルヴィアミッキー・ベイカーにギターのレッスンを受ける等2人は親交を深めており、Les Paul & Mary Fordのロックンロール版をやったら面白いんじゃないかというミッキー・ベイカーのアイデアでデュオ結成し、ミッキー&シルヴィアとして'55年にRainbowからデビューします。

CD:[試聴/amazon]
Love Is Strange: A Golden Classics EditionさてここでCDを紹介しておきましょう。彼らは大スターというほどではないので豊富にCDが発売されている訳ではなく、入門用CDはベスト盤であるこの『Love Is Strange: A Golden Classics Edition』しかありません。
内容は'55年から'60年までにRainbow、GrooveとVik(共にRCA傘下のR&Bレーベル)、RCAで録音した彼らの全盛期の音源で、ミッキー&シルヴィアとしてのチャート・ヒットはほぼ全て収録されています(全18曲)。
彼らの魅力はやはり、コテコテのR&Bではなく、主にラテン調のメロディーをとり入れたポップなサウンドと、ブルース・ギターの名手ミッキー・ベイカーの切れ味鋭くうなりをあげるワイルド・ギターにあると言えるでしょう。この辺りがオールディーズ・ポップス・ファンにもロックンロール・ファンにも好まれる所以ですよね。また、シルヴィアは特別歌が上手い歌手ではありませんが(ミッキー・ベイカーも)、時折見せる彼女のセクシーさを漂わせたヴォーカルも隠れた魅力の1つかもしれません(意外とクセになります)。

ところでミッキー&シルヴィア解散後の2人ですが、実はこっちでも目覚しい活躍をしているんです。ミッキー・ベイカーは'62年にパリに渡り、セッション活動を続けるとともに多くのソロ・アルバムを発表し、さらにはギター教則本まで出しています。そして、特に目覚しい活躍をしたのはシルヴィアの方。Sylvia Robinsonの名でレコードを出し続けていた彼女は、'68年に夫のJoe RobinsonとAll Platinum Recordsを設立して、'73年には系列レーベルのVibrationからSylvia名義で発表した「Pillow Talk」(全米3位、R&B1位)で大ヒットを飛ばし、さらに'74年に設立したSugar Hill Recordsでは、ラップ・ミュージックの最初のヒットと言われるSugarhill Gangの「Rapper's Delight」('79年全米36位、R&B4位)のプロデュースも手がけています。

(収録曲目)
① Love Is Strange('56年全米11位、R&B1位)
Grooveから2枚目として発表された彼らにとって最初のそして最大のヒット曲。ラテン風味のポップなメロディーと切れ味鋭いギターが見事に融合したこの曲は、作者としてクレジットされていませんが、R&RのオリジネイターBo DiddleyとBluesギタリストJody Williamsの共作曲で、それをMickey Bakerが譲り受けたもの。ちなみに、作者にクレジットされているEthel SmithとはBo Diddleyの奥さんのこと。 
② Se De Boom Run Dun('55年)
「I'm So Glad」のB面で、後に彼らのトレード・マークとなるラテン調ナンバーの第1号。
③ Where Is My Honey('55年)
Rainbowでのラスト・シングルとなったこの曲は、既に'54年にMickey BakerがLarry Daleの歌をフィーチャーして発表していた曲(完成度は'54年盤よりも高い)。このポップな曲の間奏は、かなりスパイシーなギターで味付けしています(必聴!)。 
④ I'm So Glad ('55年)
彼らのデビュー曲となったポップなR&Bで、Mickey Bakerのチャーミングなギター・ソロも聴きもの。
⑤ Rise Sally Rise('55年)
Rainbowでの2ndシングル「Forever And A Day」(本盤未収録)のB面で、ワイルドなブルース・ギターを披露したノリのいいRockin' R&B。
⑥ No Good Lover('56年)
Groove移籍後の1stシングルですが、ヒットしなかったのが不思議なくらいめっちゃカッコいい曲。出だしから電光石火のワイルド・ギターが炸裂し、間奏での縦横無尽なRockin'ギターも圧巻の大傑作R&R(必聴!)。曲に合わせてでしょうか?Sylviaのヴォ-カルもワイルドで◎。
⑦ Walkin' In The Rain('56年)
「No Good Lover」のB面で、狂乱のA面とはうって変わってラヴリーなR&Bバラード。
⑧ I'm Going Home('56年)
「Love Is Strange」のB面で、ニュー・オーリンズR&B風の曲。
⑨ There Oughta Be A Law('57年全米47位、R&B8位)
「Love Is Strange」(Vikでも第1弾として再発)に続いてVikから発表した前作同様ラテン調のポップな曲。ギター・フレーズもユニークでクセになるほど耳に心地いい好曲(必聴!)。
⑩ Dearest('57年全米85位)
「There Oughta Be a Law」のB面で、Bo Diddleyのペンによるラテン調のスウィートな傑作バラード(必聴!)。Mickey Bakerの切ない鳴きのギターも最高!なお、この曲と「Love Is Strange」は、Mickey & SylviaのファンだったBuddy Hollyが、死の直前の'59年1月にアコースティック・ギターのみの伴奏で録音しており、彼の死後インストゥルメンタルがオーヴァー・ダブされて、それぞれ『Showcase』('64年)と『Giant』('69年)で初めて世に出ています。
⑪ Bewildered('58年全米57位)
BluesピアニストAmos Milburnの'48年の大ヒット(R&B1位)として有名な曲を「Love Is Strange」風のラテン調メロディーでカヴァーしたムーディーなバラード。数多くのカヴァーを生んだこの名曲は、元々'36年にTeddy PowellとLeonard Whitcupが作ったポピュラー・ソング。
⑫ Mommy Out De Light('60年)
'58年暮れに1度解散した彼らが'60年に再結成後RCAからリリースした第1弾。ストリングスも入ってかなり洗練されたスウィート・ポップスになっています。
⑬ This Is My Story('60年全米100位)
「What Would I Do」のB面 で、オリジナルはウエスト・コーストの男女R&Bデュオ、Gene & Euniceが'55年にR&B8位を記録した甘~い極上バラード。
⑭ Say The Word('57年『New Sounds』)
彼らの上記1stアルバムで発表された本盤中唯一のアルバムのみの収録曲。
⑮ Love Is A Treasure('57年)
騒々しくブルージーなギター・イントロで幕を開けるスローなナンバー。
⑯ What Would I Do('60年全米46位)
'56年に全米20位(R&B1位)を記録した「Let The Good Times Roll」で有名な男女R&Bデュオの草分け、私も大好きなShirley & Leeの'56年の曲「That's What I'll Do」をストリングス入りのドラマティックなアレンジでカヴァーしたもの。
⑰ Oh Yeah! Uh-Huh('58年)
RCAからの1stシングルで、Sylviaのヴォーカルが悩ましげにタイトルをささやくミディアム・テンポのキャッチーなR&R。
⑱ Love Will Make You Fail In School('57年)
「There Oughta Be A Law」に続いてVikから発表されたラテン調のポップ・ナンバー3連発の最後。残念ながら3曲連続ヒットとはなりませんでしたが、ポップなメロディーにMickey Bakerの雷鳴轟くワイルド・ギターが絶妙にブレンドされた知られざる傑作曲(必聴!)。以前紹介したRocky Sharpe & The Replaysが1stアルバム『Rama Lama』でカヴァーしていました。 

ブルース・ギターの達人ミッキー・ベイカーが、シルヴィア・ヴァンダープールシルヴィア・ロビンソン)と組んで演じた独自のポップなリズム・アンド・ブルースは1度聴いたらヤミツキになること間違いないでしょう。全てのオールディーズ・ファンにおすすめのアーティストです。


※ iTunes Storeミッキー&シルヴィアの曲をダウンロードする場合はこちらでどうぞ(試聴可)。1曲から購入できます。iTunes(無料)がインストールされていない場合は、アプリケーションのダウンロード・ページが開きます。
■ YouTubeに当時の「Love Is Strange」の映像でもあればいいんですけど、やはりないんですよね。なので今回の無料動画はミッキー&シルヴィアの映像ではありませんが、ある意味「Love Is Strange」以上の傑作曲「No Good Lover」を紹介します。
ここで一撃必殺のロッキン・ナンバーをカヴァーしているのは、アメリカの女性ロカビリー・シンガーMarti Bromとフィンランドの人気ネオ・ロカビリー・バンドThe Barnshakersで、The Barnshakersが参加したMarti Bromの3rdアルバム『Snake Ranch』('99年)でもこの曲を披露していました。Mickey Bakerの黒光りする超ワイルド・ギターに比べると音がやや軽めですが、The BarnshakersのギタリストJussi Huhtakangasもさすがに上手いものです。

ここではR&B系のロックンロールを取り上げて迫力ある素晴らしい歌声を披露しているMarti Bromですが、彼女はルーツ・ミュージック全般に精通していて、特にPatsy Clineの曲なんか歌わせると本人の生まれ変わりじゃないかと思えるくらい上手いんですよね。初期のロカビリー調の曲だけじゃなくカントリー・バラードも。
そう言えばMarti Bromって、日本のロカビリー雑誌『季刊Rockabilly Magazine』の最新号でめでたくカヴァーを飾ってますよね(セクシー・ショット!?)。

それでは、2004年の映像で私も大好きなMarti BromThe Barnshakersの共演による「No Good Lover」をどうぞ。

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