“Little Miss Dynamite”Brenda Lee

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Brenda Lee 『Anthology (1956-1980)』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ 今回は、前回紹介したWanda Jacksonと同じくらい、いや、それ以上にわが国でも有名なアメリカを代表する女性歌手、Brenda Leeを紹介します。
私も敬愛して止まないブレンダ・リーは、その活躍した時期によって様々なタイプのレパートリー(しかも傑作)を持っており、それがまた多くのファンをひきつける彼女の魅力の一つになっています。大まかに分けると、デビューしたての頃のロカビリー調のナンバーやロックンロール、'60年代前半のポップスやナッシュビル・サウンド、'60年代後半以降のカントリー調ナンバー等々、すべて最高の歌声で世に送り出しています。

彼女の歌の才能はどうやら生まれ持ってのものらしく、3歳になる前から人前で歌を披露し始め、5歳の時には初めてタレント・コンテストで優勝して、地元アトランタの人気ラジオ番組『Starmakers Revue』の1年間レギュラー出演の権利を勝ち取り、そのラジオ・ショーの出演がきっかけで、同じくアトランタのテレビ番組『TV Ranch』にも毎週土曜日にレギュラー出演する等地元ではちょっとした有名人でした。その他数々のコンテストにも出場して賞金を獲得していたブレンダ・リーは、大工だった彼女の父親が職場の事故で亡くなった'53年には、既に一家の稼ぎ頭となっています。

そんなブレンダ・リーがプロの歌手としてデビューするきっかけは、彼女が11歳の時に訪れます。C&W界の大御所Red Foleyが、アトランタのオーガスタを訪れた時にブレンダ・リーの歌を聴いて、彼のテレビ番組『Ozark Jubilee』(全米ネットのカントリー・ショウ)に出演させる事を決めたのです。
そして'56年3月31日、『Ozark Jubilee』に初出演したブレンダ・リーは、「Jambalaya」等4曲を歌って全米中の人々の度肝を抜いています。だって、当時140センチ程だった小さな体と愛くるしい笑顔から、あの大人顔負けの迫力あるガナリ声なんて誰も想像しませんから。
もちろんブッ飛んだのは一般大衆だけではなく、Decca Recordsも同じこと。すぐさま彼女にアプローチし、同年5月21日には正式にレコード契約を交わしています。9月にレコード・デビューを果たした後は、長きに渡って数々の功績を残し現在も第一線で活躍中。

CD:[試聴/amazon]
ダウンロード:[試聴/iTunes Store]
Anthology (1956-1980)ここでCDを紹介しておきましょう。とは言うものの、ブレンダ・リーの場合活動期間も長く名曲も多いので、このCDにはあの曲が入ってないとか、あのCDにはこの曲が入ってないって感じなんですよね。オリジナル・アルバムも多くが2in1CD化されていますが、いくつかの重要なシングル曲が抜けてるし、独ベア・ファミリーから出てる初期の全曲集的な『Little Miss Dynamite』(4枚組)は'62年までの音源なので、せめて'64年までにして欲しいといった感じだし...
そこで完全とは言えないもののどれか1枚と言われれば、現在発売されているCDの中で最大公約数的な『Anthology (1956-1980)』(2枚組全40曲)がベストでしょう。
内容は、1枚物のCDにはなかなか入っていない彼女のデビュー曲と初チャート・イン曲に始まって、冒頭で触れた彼女の多彩なレパートリーにおける代表的な(ヒット)曲をほとんど網羅したものになっています。かなりのヒット曲を持つブレンダ・リーの入門盤としてちょうどいいんじゃないでしょうか。
リトル・ミス・ダイナマイト”の呼び名に相応しい迫力満点のシャウトはもとより、ハスキーなやや低めの声で情感たっぷりに歌うロマンティックなバラードまで十分堪能できます。

Elvis Presleyと同じ様に、ブレンダ・リーを聴かずじまいだと'50年代から'60年代にかけてのロカビリーやロックンロール、そしてポップスといったオールディーズの一番おいしい部分を聴き逃すことになります。大げさじゃなく本当に。とにかくオールディーズ・ファンには大・大・大推薦の1枚です(2枚組だけど...)。

それでは主な収録曲を見ていきましょう。まずは、Disc1から。
ブレンダ・リーの記念すべき'56年のデビュー・シングルが、1曲目の「Jambalaya (On The Bayou)」と2曲目の「Bigelow 6-200」のカップリング。前者は、言わずと知れた伝説的C&WシンガーHank Williamsのヒット曲('52年C&W1位)ですが、ここでのカヴァーは正直ブッ飛びます。バックの演奏こそカントリー風ですが、とても11歳の女の子とは思えないガナリっぷりに加えて、不完全ながらもチャーミングなヒーカップ唱法まで披露した完全なロックンロール(黒人)的歌唱となっています。この曲をこんな歌い方で歌ったのは後にも先にも彼女だけではないでしょうか。ロカビリー・ギターとスラッピング・ベースが入れば間違いなく超1級のロカビリー。
Johnny Burnette Trioの「Sweet Love On My Mind」とそっくりなギター・イントロで始まる後者は、テッズ系バンドのMatchboxがデビュー・アルバム『Riders In The Sky』('76年)でカヴァーした、大名曲「Make Like A Rock And Roll」('56年録音の当時未発表曲)のオリジネイターとして知られるロカビリー・シンガーDon Woodyの作品で、ロカビリー調のカッコいい曲。ちなみにDon Woodyは、この曲がブレンダ・リーに取り上げられたため、'57年にデッカから「Bird Dog」(この曲の出だしも「Sweet Love On My Mind」そっくり)と「You'er Barking Up The Wrong Tree」のカップリングでレコード・デビューを果たしています。

3曲目の「One Step At A Time」は'57年に全米43位を記録した3rdシングルで、彼女にとって初のチャート・イン曲となったポップ・ソング。そして4曲目の「Dynamite」('57年全米72位)は、彼女が“リトル・ミス・ダイナマイト”と呼ばれるきっかけとなった曲で、Anita Kerr Singersによるポップなコーラスが入っていますが、そんなのお構いなしに開口一番強烈なシャウトでガナリまくる文字通りダイナマイト級のロッキン・ナンバー(必聴!)。
続く5曲目の「Little Jonah (Rock On Your Steel Guitar)」('58年)は、タイトルが示す様にスティール・ギターをフィーチャーしたスピーディーな曲で、ブレンダ・リーの程よくワイルドな歌唱も絶妙な傑作ロカビリー(必聴!)。曲調がLittle Richardの「Slippin' And Slidin'」('56年全米33位、R&B2位)に似ている6曲目の「Let's Jump The Broomstick」('59年)も、「Dynamite」と同様迫力満点の歌唱が光るロックンロール。'58年に発売するも話題にもならず、'60年の再発時に全米14位を記録した7曲目の「Rockin' Around The Christmas Tree」は、Hank Garlandのカッコいいギターとサックスの音色が印象的なミディアム・テンポのよく出来たクリスマス・ソング。

プロデューサーのOwen Bradleyが「Dynamite」以降ヒットを出せなかったブレンダ・リーに対して、試行錯誤的に色んなタイプの曲を歌わせた中の一つが9曲目の「Sweet Nothin's」('59年全米4位)。従来はロカビリーやロックンロール風の曲が多かったんですが、ブレンダ・リーのダイナマイト・ヴォイスはそのままに、ややポップス風味の曲を歌わせたOwen Bradleyのもくろみは大当たりし、以降'60年代中頃までヒットを連発して大スターの仲間入りを果たします。ブレンダ・リーにとって初のTop10ヒットとなったこの曲は、“和製ブレンダ・リー”と呼ばれた田代みどりが、そのB面だった「Weep No More My Baby」(10曲目)ともども全く同じカップリングでカヴァーし、'60年にレコード・デビューを飾っています(当時12歳)。
そしてさらに新たな一面を開花させたのが、彼女にとって初のNo.1ソングとなった13曲目の「I'm Sorry」('60年)。ナッシュビル・サウンドの名曲と称されるこの美しいバラード曲では、彼女のトレード・マークとも言える激しい絶叫とは違った魅力のソフトな歌唱が堪能できます。ただ、ソフトな歌唱ながらも彼女の芯の強いハスキー・ヴォイスが、浮遊感漂うメロディーに絶妙なスパイスを効かせていて甘すぎないのがミソ。そのB面だったのが、両面ヒットとなった12曲目の「That's All You Gotta Do」(全米6位)で、こちらは思いっきりシャウトしまくるカッコいいロックンロール調ナンバー。上記2曲もまた、田代みどりが'61年発売の1stアルバム『みどりちゃんのパイナップル・プリンセス』の中でカヴァーしていました(特に後者のカヴァーは絶品)。

個人的に「I'm Sorry」より好きなバラードが、先のシングルと同じセッションで録音された11曲目の「I Want To Be Wanted」('60年全米1位)。甘いメロディーに柔らかさと力強さが絶妙にブレンドされたヴォーカル、もう最高です(必聴!)。なおこの曲はイタリアの曲「Per Tutta La Vita」に英語詞をつけたもので、原曲は'59年の第9回サンレモ音楽祭でイタリアの歌手Jula De PalmaとWilma De Angelisが歌っています。14曲目の「Emotions」('61年全米7位)も珠玉のバラードで、完璧なまでに情感こもったヴォーカルは彼女の中でもベストに入る1曲ではないでしょうか(必聴!)。「I Want To Be Wanted」にしても「Emotions」にしても、それぞれ「乙女の青春(はる)」、「しびれちゃうの」なんていうかわいらしい邦題がつけられていますが、ゾクッとするような歌唱はとても15や16の少女のものとは思えません(ホント凄い)。同じ様な歌唱でカッコよく歌っている19曲目の「Fool #1」('61年全米3位)も傑作バラードと言えるでしょう。
'62年に全米4位を記録した「Break It To Me Gently」(Disc2の①)のB面として発表された「So Deep」は、B面ながら全米52位と健闘した上質のポップス・ナンバー。
Jackie DeShannonSharon SheeleyEddie Cochranのフィアンセ)のペンによる隠れた傑作と言えそうなこの曲は、ポップなメロディーに乗せた一見不釣合いのダイナマイト・ヴォイスが、逆にカッコ良過ぎるくらいカッコいいんです(必聴!)。そう言えば「Fool #1」(「フールNO.1」)と「So Deep」そして「Sweet Nothin's」(「スウィート・ナッシンズ・ツイスト」)の3曲は、残念ながらヒットこそ出せませんでしたが、わが国で中尾ミエに先がけて“ツイスト娘”として売り出された伊藤照子が'62年に傑作カヴァー盤を出してました(こっちも必聴!)。

Disc2
ハードなハスキー・ヴォイスが効いているものの、ウットリするような良質ナッシュビル・サウンドになっている2曲目の「Everybody Loves Me But You」('62年全米6位)は、何とビックリRonnie Selfの作品ではありませんか!ロニー・セルフと言えば、ブレンダ・リーと同じ様にLittle Richardばりの狂気のシャウト唱法がトレード・マークで、'58年に全米63位のヒットとなった「Bop-A-Lena」で有名な歌手です。この悲しげなムードのバラードとロニー・セルフ、どう考えても結びつきませんよね。でも彼はこの曲以外にも先の「Sweet Nothin's」や「I'm Sorry」を始め、ブレンダ・リーに5つの作品を提供していて彼女とは実にゆかりの深い人物なんです。
'62年に全米3位の大ヒットを記録した5曲目の「All Alone Am I」は、間違いなく'60年代の彼女を代表する1曲でしょう。まあ曲がいいのは当然で、'60年の映画『Never On Sunday』(邦題『日曜はダメよ』)の同名主題歌の作者としてアカデミー主題歌賞を受賞した、ギリシャの作曲家Manos Hadjidakisの作品ですから。失恋によって悲しみのどん底に落ちていくかの様な出だしのストリングスが秀逸で、心の痛手を見事歌いきったブレンダ・リーの熱唱も圧巻(必聴!)。ただ、実生活の彼女はこの曲で歌われている心情とは正反対で、アツアツの結婚秒読み段階('63年結婚)だったんですが...

'63年に全米25位のヒットとなった「I Wonder」(8曲目)のB面として発表された10曲目の「My Whole World Is Falling Down」(全米24位)は、誰もが知っている童謡「ロンドン橋」をモチーフにして作られた溌剌とした楽しいポップス。そして情感たっぷりの歌唱が光る11曲目の「As Usual」('63年全米12位)は彼女のバラードの中でもベストに入る1曲ではないでしょうか。シンプルなメロディーですが、どういう訳か心に残るナンバーです。
なおこの曲は、ブレンダ・リーをアイドルとするわが国の60'sポップス・クイーン弘田三枝子が、'64年のシングル「ダンケシェーン」(オリジナルはBert Kaempfert & His Orchestraの'62年盤)のB面で「涙のためいき」として傑作カヴァーを発表しています。
'64年のイギリス・ツアーで同地を訪れた際にレコーディングした12曲目の「Is It True?」('64年全米17位)は、もろブリティッシュ・ビートの影響を受けたカッコいいロックンロール・ナンバー(ほのかにマージー・ビートっぽい)。ちなみにこの曲をプロデュースしたのは、イギリスで'50年代からThe Most Brothersの一員として活動していた、と言うよりもThe AnimalsやHerman's Hermitsのプロデューサーとして名を成したMickie Mostで、何とリード・ギターは後にLed Zeppelinを結成する名ギタリストJimmy Pageが弾いています。

ポップス黄金時代も過ぎ去り、音楽シーンもすっかり様変わりしていた'66年に、彼女の元気のいい歌声を聴かせたのが14曲目の「Coming On Strong」(全米11位)。サウンド的には少し新しくなっていますが、ダイナマイト・ヴォイスは健在で良質なロッキン・ポップスといった趣。彼女のキャリアの中ではC&W時代に突入していた'75年に放ったカントリー・ヒットが、18曲目の「Rock On Baby」(C&W6位)。2年前のThe Carpentersの大ヒット曲「Top Of The World」(全米1位)にちょっぴり似たカラッとしたカントリー・ロックは聴き応え十分。ラストを飾る「Broken Trust」('80年C&W9位)は、バックにThe Oak Ridge Boysを従えて録音された曲で、いかにもといった感じのカントリー・ソング。ヒルビリーチックなフィドルがいい味を出しており、切れ味鋭いハスキー・ヴォイスによるこれまたヒルビリーチックな歌唱が魅力的な、どこか懐かしい感じのする好曲。

その他フランスの国民的歌手Edith Piafの「Hymne à L'amour(愛の賛歌)」('50年)を取り上げて日本でも'65年に大ヒットした「If You Love Me (Really Love Me)」('61年のアルバム『Emotions』収録)、'32年のLouis Armstrongの曲を見事なナッシュビル・サウンドで再現してみせた「You Can Depend On Me」('61年全米6位)、'63年に全米6位を記録したしっとりと聴かせる名バラード「Losing You」等ほとんど全てが聴き所となっています。

全40曲聴き終えてみるとものすごい満腹感です。ロカビリーやロックンロール、ポップス、そしてカントリーとさながらアメリカン・ミュージックの名演集といった趣。このロックンロール文化が残してくれた素晴らしい遺産を聴き逃す手はありません。全ての音楽ファンにおすすめです。
■ さて、無料動画の紹介ですが、Brenda Leeの場合傑作がありすぎて正直迷いますね。また何らかの形でおいおい紹介するとして、今回は彼女のニックネーム“リトル・ミス・ダイナマイト”が誕生するきっかけになった初期の名作ロッキン・ナンバー「Dynamite」にしましょう。
この映像は、写真と見比べてみても多分「Dynamite」が出された'57年、遅くとも'58年までのものだと思います。と言うことは彼女が12か13の時の映像!
冒頭での強烈なガナリっぷりにもブッ飛びますが、終始堂々とした歌いっぷりはやはり天才ですね。歌い終わった後は普通の女の子なんですが...

それでは、“リトル・ミス・ダイナマイト”による文字通りダイナマイト級のロックンロール「Dynamite」をご覧下さい(間奏が省略されているのが少し残念)。

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