ロカビリーの女王!Wanda Jackson

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Wanda Jackson 『Queen Of Rockabilly』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ さて今回は、'50年代後半にダミ声を交えた独自の激しい歌唱で、並みの男性ロカビリアンを凌ぐパワフルなロカビリーを聴かせた女性シンガー、Wanda Jacksonを紹介します。
ワンダ・ジャクソンといえば当時日本でも「Fujiyama Mama」が大ヒットしたので、わが国でもかなりなじみのある歌手でしょう。そして日本人として誇らしく思えるのは、彼女のロカビリー・ナンバーのヒットが、本国アメリカに先がけること2年前だったという点ではないでしょうか。しかも、'58年2月の第1回“日劇ウエスタン・カーニバル”で爆発したわが国のロカビリー・ブームが、Gene Vincentの来日(6月)でピークに達した'59年には彼女も来日(1月)を果たしています。
日本では、来日した1月30日当日の夜銀座で初めて天ぷらを食したり、また、2月に地方公演で大阪を訪れた際には、バック・バンドを務めたオールスターズ・ワゴン平尾昌章(“ロカビリー三人男”の1人)と一緒にナイトクラブでマンボを踊ったりと数々のエピソードも残されており、彼女にとっても今でもいい思い出として残っているようです。
そういえば、来日中のワンダ・ジャクソンはテレビにも出演したんですが、2月3日夜8時半から放送された「テレビ・スコープ」(日本テレビ)でバック・バンドを務めたのは、あのホリプロの創業者、堀威夫率いるスイング・ウエストだったんですよね。 

そんな親日家でもあるワンダ・ジャクソンは元々C&W歌手で、Hank Thompsonのウェスタン・スウィング・バンド、The Brazos Valley BoysのメンバーだったBilly Greyとのデュエット曲、「You Can't Have My Love」(C&W8位)で'54年にDeccaからデビューしています。その後しばらくカントリーを歌っていた彼女をロカビリーの世界に引きずり込んだのが、'55年にC&Wのパッケージ・ツアーで一緒だったロカビリーの第一人者Elvis Presleyだったんです。
心底C&Wに惚れ込んでいたワンダ・ジャクソンは、当初ロカビリーやロックンロールを歌う事を拒んでいましたが、ある時はエルヴィスの家でロックンロール(R&B)のレコードを一緒に聴いたり、ことあるごとにエルヴィスからロックンロールを歌うように勧められた結果、意を決して'56年に遂にロカビリーに挑戦します。しかも、心機一転Capitolに移籍して。
それから'63年頃まで実に多くの名唱を含むロカビリーやロックンロールを取り上げていましたが、ロックンロール自体が下火になってきたこともあり、それ以降はまたC&Wの世界に戻って活躍しています。

CD:[試聴/Tower Records] [amazon]
Queen of Rockabillyそこで今回紹介するCDは、ワンダ・ジャクソンのそのロカビリー(ロックンロール)時代に焦点を当てた好編集盤『Queen Of Rockabilly』です。タイトルもこれしかないって感じですよね。内容は'56年から'63年までの音源で、エルヴィス・プレスリーの説得がいかに正しいものであったかを裏付ける様な、大傑作ロカビリーと絶叫ロックンロールのオン・パレードとなっています(全30曲)。
彼女の場合はそもそも優れたソングライティング能力と歌唱力を持っているので、C&Wにもいい曲がたくさんありますが、唯一無二の個性を遺憾なく発揮したのはやはりこのロカビリー時代だったと言えるでしょう。お世辞抜きでロカビリーやロックンロールのカッコよさがストレートに伝わってきます。

また、彼女はそのサウンドのみならずビジュアル的にも当時の女性シンガーとしては革新的でした(この点エルヴィス・プレスリーと同じ)。Capitol入社後ウェスタン・シャツを脱ぎ捨てた彼女は、逆立てた前髪にでっかなイヤ・リング、真っ赤な口紅にハイ・ヒール、そして肩を出したタイトなドレスと今まで誰も見たことのないような強烈なルックスで、ギター片手にロカビリーを歌いファンを魅了しています。
このロックンロール・ファンからするとヒップないでたちも、保守的だったカントリーの殿堂ラジオ・ショー、『Grand Ole Opry』では評判よろしからず、肩を出したドレスでは出演させてもらえなかったとか(エルヴィスの出演も1回こっきりでしたよね)。
この様に、エルヴィス・プレスリー同様全身全霊で表現したワンダ・ジャクソンのロカビリーは、ロカビリー・ファンはもとより全てのロックンロール・ファンにおすすめです。聴いた事がない人はノック・アウト必至でしょう。

(曲目紹介) 
※ ()内はレコード発売年、チャート、そして『』はアルバム名

01 Baby Loves Him('57年)
彼女自身のペンによる傑作曲で、サウンドだけでなく歌詞にも“Blue Suede Shoes”や“Pink Cadillac”といったフレーズが飛び出す120%Rockabillyナンバー(必聴!)。
02 Mean Mean Man('58年)
「Let's Have a Party」タイプのワイルドな名作Rockabillyで、これまた彼女の自作曲。なおこの曲は、彼女をアイドルとする日本の歌手、斉藤チヤ子が、アルバム『サン・アントニオ・ローズ(斉藤チヤ子ウェスターン・ヒット)』('62年)の中で名カヴァーを披露しています。
03 Fujiyama Mama('57年)
日本でも雪村いづみに絶品カヴァーされる('58年)等大人気となったWanda Jacksonの代表作。Wanda Jacksonの強烈なシャウトが印象的な曲ですが、オリジナルは女性ブルース歌手Annisteen Allenの'54年盤。
04 Cool Love('57年)
「Fujiyama Mama」と同系統のミディアム・テンポのカッコいいRockabillyで、幼なじみのVicki Countrymanとの共作曲。
05 Honey Bop('58年)
録音は'56年で、Wanda Jacksonのヴォーカルもさることながら、リード・ギターを担当したカントリー・ギターの名手、Joe MaphisのCliff Gallupを意識したような演奏が超クールな脳天直撃Rockabilly(必聴!)。Capitol入社当初のWanda Jacksonは、レーベル・メイトだったGene Vincent & His Blue Caps風のサウンドを目指したというのも頷けます。
06 I Gotta Know('56年C&W15位)
個人的にも気に入っているCapitolでの記念すべきデビュー・シングルで、スロー・テンポのワルツからRockabillyに急変するユニークな曲。この曲を聴くと、Elvis盤に影響を受けたBill Monroeの「Blue Moon Of Kentucky」('54年再録)を連想してしまいます。
07 Let's Have a Party('58年『Wanda Jackson』、'60年全米37位)
この曲は元々白人と黒人の混成Rockabillyバンド、Bobby Poe & The Poe Katsがバックを務めた上記アルバムの収録曲だったんですが、2年後にシングル発売されて彼女にとってポップ・チャートでの初ヒットとなったもの。オリジナルはElvis Presleyの主演映画『Loving You』(邦題『さまよう青春』)の挿入歌「Party」ですが、ここでのカヴァーはバックの演奏、彼女のパワフルなダミ声共グレートの一言。
08 Money Honey('58年『Wanda Jackson』)
The Driftersの初期Doo Wopの傑作曲('53年R&B1位)を軽快にカヴァーしたもの。
09 Long Tall Sally('58年『Wanda Jackson』)
オリジナルはLittle Richardが'56年に放った全米6位(R&B1位)のR&Rクラシックで、ここでは「Let's Have a Party」同様、ダミ声シャウトが炸裂するワイルドな絶品カヴァー。なおこの曲は、日本で“和製Wanda Jackson”と呼ばれた声までWanda Jacksonにそっくりな麻生京子が、'63年に「恋をしましょう」(原題「Let's Talk About Love」、オリジナルはHelen Shapiroの全英23位曲)のB面でカヴァーしていました(もちろんWandaヴァージョン)。
10 Hot Dog! That Made Him Mad('56年)
「Honey Bop」と同じくJoe Maphisのリード・ギターが最高のRockabilly。
11 Searchin'('63年『The Two Sides Of Wanda Jackson』)
ノベルティDoo Wopの王者The Coastersの'57年全米3位(R&B1位)曲のカヴァー。
12 Savin' My Love('59年)
13 Kansas City('61年『There's a Party Goin' On』)
C&Wチックな歌唱も交えてカヴァーされたこの曲は、R&B歌手Wilbert Harrisonの'59年全米1位(R&B1位)曲として有名ですが、オリジナルはLittle Willie Littlefieldの「K.C. Loving」('53年)。そしてこの曲もまた斉藤チヤ子が、先述のアルバムでWandaヴァージョンを参考にしたカヴァーを披露しています。
14 Hard Headed Woman('61年『There's a Party Goin' On』)
Elvis Presleyの'58年全米2位曲をお得意のダミ声でワイルドにシャウトしたカヴァー。
15 Funnel of Love('61年)
16 My Baby Left Me('61年『Right Or Wrong』)
オリジナルはElvis Presleyもカヴァーした'50年のArthur Crudup盤。
17 Sticks and Stones('61年『Right Or Wrong』)
Ray Charlesが'60年に全米40位(R&B2位)を記録したTitus Turnerの曲がオリジナル。
18 Who Shot Sam?('61年『Right Or Wrong』)
19 There's a Party Goin' On('61年『There's a Party Goin' On』)
「Let's Have a Party」に続く“パーティー・シリーズ”第2弾!?
20 Brown Eyed Handsome Man('61年『Right Or Wrong』)
Chuck Berryの'56年R&B5位曲(R&B4位曲「Too Much Monkey Business」のB面)をカヴァーしたもの。
21 You Don't Know Baby('62年『Wonderful Wanda』)
22 Tongue Tied('61年『There's a Party Goin' On』)
「Let's Have a Party」タイプの熱狂R&R。
23 Riot in Cell Block #9('61年『There's a Party Goin' On』)
The Coastersの前身グループ、The Robinsの'54年の曲のカヴァーで、Wanda Jacksonのダミ声シャウトの極みが味わえます。
24 Slippin' and Slidin'('61年『Right Or Wrong』)
Little Richardの'56年全米33位(R&B2位)曲のカヴァー。
25 Fallin'('61年『There's a Party Goin' On』)
Connie Francisが歌った('58年全米30位)、Neil Sedakaの曲のカヴァー。
26 Rip It Up('63年『The Two Sides Of Wanda Jackson』)
ワイルドなシャウトにポップなコーラスが絡むユニークなカヴァーで、Little Richardの'56年全米17位(R&B1位)曲がオリジナル。
27 Rock Your Baby('58年)
これまた自作のカッコいいRockabilly。なおこの曲は、カントリー・ロック歌手Rosie Floresのアルバム『Rockabilly Filly』('95年)にゲスト参加して、デュエットを披露しています。余談ですが、このアルバムでは女性歌手としては珍しくGene Vincent & His Blue Capsの「Bop Street」('56年)もカヴァーしています。
28 Whole Lotta Shakin' Goin' On('63年『The Two Sides Of Wanda Jackson』)
先の「Rip It Up」と同様の仕上がりで、Jerry Lee Lewisの'57年全米3位曲として有名な曲のカヴァー(オリジナルは'54年のThe Commodores盤)。
29 Honey Don't('63年『The Two Sides Of Wanda Jackson』)
これまた「Rip It Up」同様の仕上がりで、Carl Perkinsの'56年の大傑作Rockabilly(「Blue Suede Shoes」のB面)がオリジナル。
30 Man We Had a Party('61年『There's a Party Goin' On』)
“パーティー・シリーズ”第3弾!?


※ iTunes Storeワンダ・ジャクソンの曲をダウンロードする場合はこちらでどうぞ。1曲から購入できます。iTunes(無料)がインストールされていない場合は、アプリケーションのダウンロード・ページが開きます。
■ 今回の無料動画はWanda Jacksonのキャピトル移籍後の第1弾シングル、すなわち彼女のロカビリー初挑戦曲「I Gotta Know」を紹介します。

ロカビリーを歌うことにまだ戸惑いがあったのかたまたまだったのかは分かりませんが、先に触れた様にこの曲はカントリーとロカビリーのリズムで交互に歌われる面白い曲になっています。しかし、ワンダ・ジャクソンの情感のこもったカントリーの唱法と歯切れのいいロカビリーの唱法に加えて、カントリー・ギターの名手Joe Maphisがクールなギャロッピング・ギターでバック・アップしている事もあり、中途半端どころか凄まじくカッコいいロカビリー・ナンバーに仕上がってるんですよね。
ちなみにジョー・メイフィスという人は、インペリアル時代のRicky Nelsonのバック・バンドで初代リード・ギターを担当した人でもあり、その時の「Stood Up」('57年全米2位)や「If You Can't Rock Me」('57年、オリジナルは同年のThe Strikes盤)は彼のロカビリー・ギターの最高傑作と言えるでしょう。

話を戻して「I Gotta Know」ですが、作者は先のCDに収録されていた「Cool Love」をワンダ・ジャクソンと共作したVicki Countrymanの母親、Thelma Blackmonという人なんです。実はカントリーとロカビリーとを交互に歌うスタイルは彼女の得意技で、この曲の他にも彼女自身が'57年にレコードを出した「I Wanta Waltz」という「I Gotta Know」タイプの曲もあります。
そして「I Wanta Waltz」もまた、ワンダ・ジャクソンが'58年の1stアルバム『Wanda Jackson』でかなりカッコよくカヴァーしてるんですよね。

では、ロカビリーの女王、ワンダ・ジャクソンの「I Gotta Know」を'58年の映像でどうぞ。ジョー・メイフィスのギター・プレイも見ものです。

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コメント
この記事へのコメント
Rosie Flores
はじめまして。来月、ここで触れられているロジー・フロレスが来日してツアーを行います。

http://www.myspace.com/dwhq03

もし宜しければ、こちらでご紹介頂けないでしょうか?。
いきなりでぶしつけてではありますが、ご検討のほどをどうかお願いします。
2007/09/25(火) 11:07 | URL | Shuichi Iwami #2WdbYHDY[ 編集]
一応こちらでも
コメントしておきます。

Rosie Floresの来日ツアー成功すると良いですね。(^^)
私は九州なのでライヴには行けませんが...

次回は記事のご感想等聞かせてもらえるとうれしいです。ぜひお待ちしています。

それでは、今後も当ブログをよろしくお願いします。<(_ _)>
2007/09/26(水) 08:36 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
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