英国版Brenda Lee!Helen Shapiro

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Helen Shapiro 『A's, B's & EP's』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ 今回は'60年代初期にイギリスで活躍したポップス・シンガー、Helen Shapiroを紹介します。、ヘレン・シャピロといえば以前触れたように、弘田三枝子等が日本語のカヴァー・レコードをヒットさせているので、わが国でもお馴染みの女性歌手でしょう。
彼女が登場する以前のイギリスの音楽シーンでは男性歌手が圧倒的に優位で、ヒット・チャートに顔を出す女性歌手はごく僅かだったのが現状でした(しかもそのほとんどがアメリカン・ヒットのカヴァー)。そのような中で'60年代に入って最初に成功を収めた女性歌手が、イギリス版Brenda Leeとして売り出されたヘレン・シャピロだったのです。しかも初期のヒット曲のほぼすべてがオリジナル曲だったので、当時のイギリスではかなりセンセーショナルだったのではないでしょうか。
彼女がイギリスにおける女性ポップス・シンガーの先鞭をつけた後、続々と若い女性歌手が登場し、さらにはビート・ブーム期にまたがって活躍するSandie ShawCilla Black等の実力派シンガーの台頭を促すことになるのです。

CD:[試聴] [amazon]
ダウンロード:[試聴/iTunes Store]
A's, B's & EP'sさて、まずはCDを紹介しておきましょう。彼女のCDも色々と趣向を凝らしたものが出ていますが、彼女の場合は一部を除いてオリジナル曲の方がカヴァー曲に比べて圧倒的に出来がいいのと、ヒット・チャート的に'63年頃までが彼女が活躍した時期であることを考慮すると『A's, B's & EP's』がベストと言えるでしょう。
内容は、タイトルが示す通り'60年代にチャート・インしたすべてのシングルA面と主要なB面曲及びEP盤収録曲で構成されており、期間としては'61年のデビュー曲から'64年の最後のチャート・イン曲「Fever」までの音源です。
イギリスにおける'60年代初期のガール・ポップスを聴くなら、何はなくともまずはヘレン・シャピロは避けて通れないでしょう。学校で“Foghorn”(太くて濁った声)というあだ名をつけられた彼女の、とても10代の少女とは思えない低くて雰囲気のある独特の声が、アメリカン・ポップスとは一線を画す独自の魅力的なブリティッシュ・ポップスを作り出していて何ともたまりません。すべての音楽ファンにぜひ聴いて欲しい名盤です。

それでは主な収録曲を見てみましょう。
まずは'61年に14歳でのデビュー曲となったポップでノリのいい「Don't Treat Me Like A Child」(全英3位)。普通のティーン・アイドルが歌ったら陽気なだけのポップ・ソングになりそうなんですが、彼女の声が曲に力強さを与えていて、何というかちょっぴりロックンロール的な肌触りが感じられます。そのB面曲だった4曲目収録の「When I'm With You」は、曲調的にConnie Francisあたりが歌っていそうな曲ですが、やはりヘレン・シャピロの“Foghorn”ヴォイスがギュッと引き締めています。そして2曲目は彼女にとって初の全英No.1となった、2ndシングルの極上センチメンタル・バラード「You Don't Know」('61年)。60'sポップスの中でも珠玉のバラードに数えられるんじゃないでしょうか(必聴!)。
上記の3曲は、以前触れたようにわが国のポップス・クイーン、弘田三枝子がそれぞれ「子供ぢゃないの」と「あなたのお側にいるときは」、「悲しき片想い」のタイトルで名カヴァーを披露しています(こっちも必聴!)。ヘレン・シャピロにしても弘田三枝子にしてもそのティーン・ポップ・アイドルらしからぬ太くて低めの声が、「You Don't Know」等の胸をかきむしられる様な切ないバラードの魅力を最大限に引き出していると言えますよね。並の女性アイドルには到底真似出来ません。ちなみに、ヘレン・シャピロ本人も「You Don't Know」が昔から大のお気に入りだとか。

You Don't Know」を作ったJohn SchroederMike Hawkerの黄金コンビのペンによる、'61年に発表された3曲目の「Walkin' Back To Happiness」(3rdシングル)も全英1位となった彼女の代表曲の1つ。「You Don't Know」とはうって変わって「Don't Treat Me Like A Child」タイプの力強さをたたえたポップ・ソングで、歌詞に繰り返し出てくる“Wop Bah Oh Yeh-eh-eh♪”のナンセンス・シラブルが何とも印象的。
そして何とこの曲は彼女にとって最初で最後の全米チャート入りを果たした曲でもあるんです(祝)。と言っても'61年12月4日に一週だけ全米100位(ピッタリ)にランクされただけなんですが。
5曲目の「Tell Me What He Said」は彼女にとって初めてのアメリカン・ポップスのカヴァー・シングルで、'62年に4thシングルとして発表されたもの。オリジナルは、'63年に「Dumb Head」(全米50位)の一発ヒットを放ったアイドル歌手Ginny Arnellの'60年の曲。
余談ですが、ジニー・アーネルはソロになる前に同郷コネチカット出身のGene PitneyJamie & Janeなるデュオを組んで、'59年に「Classical Rock & Roll」と言う曲でレコード・デビューを飾っています(ジーン・ピットニーもこれが最初のレコード)。
ところで「Tell Me What He Said」ですが、この曲で全英1位を達成するとイギリス初の女性シンガーによる3曲連続No.1の記録樹立だったんですけど、残念ながら2位止まりだったんですよね。ヘレン・シャピロのこのカッコいいロックンロール調のナンバーも、Cliff Richardのバック・バンドThe Shadowsの耳に心地いいインスト曲、「Wonderful Land」にあと1歩及びませんでした。個人的には「Tell Me What He Said」の方が上だと思いますが...

そのB面だった6曲目の「I Apologise」はメロディーも最高の知られざる大名曲と言った趣。「You Don't Know」と同系のセンチメンタル・バラードなんですが、ホントに15歳とは思えない歌いっぷりは脱帽もの。また、「You Don't Know」ではバックのストリングスが曲の魅力を一段と引き立たせていましたが、ここではその役割を印象的なサックスの音色が担っています。そしてこの曲もまた弘田三枝子が「一度だけのあやまち」なるタイトルで、同年すかさず名カヴァーを披露していました。
同じく'62年に発売された7曲目の5thシングル「Let's Talk About Love」(全英23位)は、同年の彼女の初主演映画『It's Trad, Dad!』の中で歌われていたノリのいいポップス・ナンバー。
なお、日本では“和製ワンダ・ジャクソン”と呼ばれた麻生京子が、同年「恋をしましょう」のタイトルで出来のいい日本語カヴァー盤を出しています。
Let's Talk About Love」のB面だった8曲目の「Sometime Yesterday」も先の映画の中で披露されていた曲で、ミディアム・テンポのどこかに切なさを感じさせる隠れた佳曲。
ちなみに映画『It's Trad, Dad!』の監督は、2年後にビートルズ初主演の映画『A Hard Day's Night』(邦題『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』)を撮ったあのRichard Lester監督です(Dick Lester名義)。さらにその映画『It's Trad, Dad!』の中ではGene Vincentも「Spaceship To Mars」を披露しています。

9曲目の6thシングル「Little Miss Lonely」は、ジョン・シュローダーマイク・ホーカーの黄金コンビによる作品で'62年にトップ10に返り咲いたヒット曲(全英8位)。いい曲なんですがメロディーがやや単調で何かあと一つ足りない気がします(彼女の最後のトップ10ヒット)。
これまた弘田三枝子がわが国で大ヒットした「ヴァケーション」(オリジナルは、コニー・フランシスの全米9位曲)をB面に同年カヴァーしていました。どうしてマイナーな「リトル・ミス・ロンリー」がA面だったんでしょう?
10曲目の「I Don't Care」は「Little Miss Lonely」のB面曲で、彼女が出演した同年の映画『Play It Cool』(Billy Fury主演)の中でも歌われた溌剌としたポップス・ナンバー。
11曲目の'62年発表の7thシングル「Keep Away From Other Girls」(全英40位)は、ラテン調に始まってサビの部分で彼女のドスの効いた?ヴォーカルでカッコよくタイトルを連呼する不思議な曲。この曲はアメリカン・ポップスのカヴァーで、オリジナルは'62年全米117位のバブリング・アンダー・ヒットとなった、「Forgive Me(For Giving You Such A Bad Time)」に続いて出されたアイドル歌手Babs Tinoの5thシングル('62年)。
続く12曲目の「Cry My Heart Out」はその「Keep Away From Other Girls」のB面曲で彼女お得意のセンチメンタルな曲。この曲もまた前記映画『Play It Cool』の中で歌われており、日本では'63年に弘田三枝子が「涙がいっぱい」のタイトルでカヴァーしています。

いわゆるポップス・シンガーとしての彼女の黄金期は大体'62年いっぱいで、イギリスでビート・ブームが巻き起こる'63年にはその人気にも陰りが見え始めてきます。
そんな'63年の2月にヘレン・シャピロは全国ツアーを開始します。有名な話ですがこのツアーでサポーティング・アクトを務めたアーティストの中には、前月2ndシングル「Please Please Me」('63年全英2位)を出したばかりのビートルズもいたんですよね。ヘレン・シャピロビートルズにまつわるエピソードはいくつかあるんですが、ここでは主なものを紹介しておきます。
John LennonPaul McCartneyは慌ただしいツアー移動中のバスの中でいくつか曲を書き上げており、その中で次のシングルはどれがいいと思うかとヘレン・シャピロに尋ねたところ、彼女は「From Me To You」を選んだそうで、彼らはそのアドバイスに従って?4月に3枚目のシングルを出すとそれが彼らにとって初の全英No.1に輝いたというのです。また、レノン&マッカートニー作の「Misery」('63年にアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』収録)は、同じくこのツアー中にヘレン・シャピロのために書かれた曲だったんですが、会社の判断で彼女のレコーディングは実現しませんでした。ただ、代わりというか何というか、同じくそのツアーに参加していたイギリスの黒人歌手Kenny Lynchが、ヒットはしませんでしたがちゃっかり'63年にシングル発売しています。

話をCD収録曲に戻しましょう。
その他の聴き所は、ポピュラー歌手Jane Morganの'58年全米21位曲をカヴァーした「The Day The Rains Came」(元ネタはフランスの曲「Le Jour Ou La Pluie Viendra」)、Bobby Darinの'60年の全米6位曲をカヴァーした「Beyond The Sea」(原曲はフランスの歌手Charles Trenetの'46年「La Mer」)、ジョン・シュローダーマイク・ホーカーの黄金コンビ作のどことなくDusty Springfieldを連想させる「Look Who It Is」(全英47位)等が挙げられるでしょう(いずれも彼女のヴォーカルが光ってます)。

最後に本作に収録されたその他のカヴァー曲のオリジナル(及び彼女が参考にしたと思われる)・アーティストを記しておきます。
Will You Love Me Tomorrow」は黒人ガール・グループThe Shirellesの'60年全米1位曲(R&B2位)。「Are You Lonesome Tonight」はご存知Elvis Presleyの'60年全米1位曲(オリジナルは'27年、作者のLou Handman盤)。「Fever」はR&Bシンガーの“小さな巨人”ことLittle Willie Johnの'56年全米24位曲(R&B1位)。「Fever」のヘレン・シャピロ・ヴァージョンは、'64年当時のモダン?なサウンドに生まれ変わっています(全英38位)。

本作は、激動の'60年代の幕開けを飾った偉大な女性シンガー、ヘレン・シャピロの名演名唱をシングル・ヒット曲を中心に綴った傑作盤で、彼女の足跡はおろかイギリスのガール・ポップスの歴史を振り返る際に無視する事の出来ない音源ばかりです。また、当時世界の音楽市場でアメリカが圧倒的に優位な状況である中、内容的には十分にアメリカン・ポップスに対抗できるオリジナルなブリティッシュ・ポップスは、全てのオールディーズ・ファン必聴と言えるでしょう。
聴いた事がない人はぜひ一度聴いてみましょう!良質のポップスに絡む彼女の“Foghorn”はクセになること間違いなし。
■ 今回の無料動画は「You Don't Know」にしたかったんですが、残念な事に映像がなかったので代わりに「It Might As Well Rain Until September」を紹介します。この曲は彼女のオリジナルではなく、元々はCarole KingGerry GoffinBobby Veeのために書いたもので、'62年に全米22位を記録した作者でもあるキャロル・キングの初ヒット曲がオリジナル(ボビー・ヴィーは'63年のアルバム『The Night Has A Thousand Eyes』で発表)。

ヘレン・シャピロのヴァージョンは'64年発売の全曲カヴァー・アルバム『Helen Hits Out!』に収録されているんですが、これがシングル・カットしてもおかしくない位の出来なんです。キャロル・キングのあの独特の声で歌うヘタウマ?・ヴァージョンも味わい深いんですが、ヘレン・シャピロの太くて低い声にピッタリはまるんですね~。
ここでの歌唱もなぜか、個人的にヘレン・シャピロ同様大好きなDusty Springfieldを連想してしまいます。

それでは、イギリスにおける60'sポップス・クイーン、ヘレン・シャピロの名唱をご覧下さい。

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コメント
この記事へのコメント
こちらにも
おじゃまします♪

自分は「Tell Me What He Said(涙のかた想い)」がヘレン・シャピロでは一番好きです。(^^)

「It Might As Well Rain Until September」はキャロル・キング本人やボビー・ヴィーのヴァージョンは持ってて聴いたことがありましたが、このヘレン・シャピロのヴァージョンは初めて聴きました。なかなかいいですね~♪

ヘレン・シャピロも以前エントリしてたのTBさせていただきました。よろしくお願い致します。m(__)m
2007/07/23(月) 23:09 | URL | BYRD #NNxGKCIs[ 編集]
「Tell Me What He Said」カッコいいですよね(^_^)
これまたヘレン・シャピロの低い声に合うんですよね。

彼女の曲はほとんど好きなんですが、私はやはり「You Don't Know」でしょうか。最初に彼女を知ったのがこの曲だったし、やっぱりバラード系に弱いんですよね(笑)

キャロル・キングの「It Might As Well Rain Until September」は初めて聴いた時は耳になじみませんでしたが、'70年代の彼女の作品に魅力を感じた後改めて聴いてみると意外としっくり来たんですよね。不思議な事に。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますm(__)m。
2007/07/24(火) 01:47 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
出ましたネ!
私にとっては青春の入口、確か中1の昭和34年頃のアイドル。他校のRちゃんにお熱の片想い(でも高2で一度だけのデートはあったなー)。ほんとにしゃくにさわるくらい「You don't know」。sugarboyさんの解説を読んでいてコメント欄に来たら書こう書こうと思っていたらありゃまあー書いてある。そうですね、ストリングスが一層魅力あるものにしてあります。私、サックス(これは今でもたまに)とヴァイオリン(今はだめ)やるんで。ポップスで弦楽器?って当時びっくりしました。although I love you so,・・英語的にはまことに解りやすく教科書みたい。反対にこの曲を知らない人は不幸ですよ、名曲!!。
2008/05/31(土) 03:07 | URL | nandakanda46 #ll/q85a.[ 編集]
コメント遅くなりましてすいません
nandakanda46さんこんばんは!

サックスですか、素晴らしいですね。リスナーとしての観点ですが、サックスって激しいブロウだったり、静でムーディーな音色だったり、哀愁漂う嘆きの音色だったりと音の表情が非常に豊かですよね(^^)

私もヘレン・シャピロの「You don't know」を知ったのは中学生の頃でした。今聴いても当時と変わらず胸を締め付けられる様な切ない感情を覚えますね。やはり名曲です!
2008/06/03(火) 23:12 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
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10月もそろそろ中旬に指しかかってきていますが、歩いてますとキンモクセイの花の香りがして、秋も本格化し始めてるんだなぁと感じさせられます。それと気候の方も暑くもなく寒くもなく一番過ごしやすい時期で心地良いのですが、その分急速に日が暮れるのが早くて寂しいも
2007/07/23(月) 23:00:23 | BYRD'S SELECT MUSIC
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