現代に甦ったWhite Doo Wop from U.K.~その3~

ここは[現代に甦ったWhite Doo Wop from U.K.~その3~] の記事のページです。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



  ★ ただいま、各ブログランキングに参加中です。応援お願いします<(_ _)>
  FC2ブログランキング  人気ブログランキング  JRANKブログランキング  にほんブログ村 音楽ブログ

[RSS] [Admin] [NewEntry]

The Roomates 『Can't Live On Memories』 ♪本文末に記事に関連した動画有

■ 前々回からイギリスを代表するリヴァイヴァル系ドゥー・ワップ・グループ、The Roomatesのアルバムを紹介してきましたが、今回は'98年発表の彼らの記念すべき1stアルバム『Can't Live on Memories』です。
グループ結成後10年以上経ってから満を持して発表されたせいか、第1作目にして既に彼らのスタイルが出来上がっていることが確認できます。そのスタイルとは以前にも触れたように、Dion & The BelmontsThe Mystics等の白人ドゥー・ワップ・グループ(黒人グループの影響もうかがえる)の伝統を完全に消化した上で、現代的なセンスがあふれるオリジナリティーを鮮明に打ち出したものですが、本作でもその魅力が十分に堪能できることでしょう。

『Can’t Live On Memories』※ アマゾンやHMVではCDジャケットの画像も曲目も表示されていないので、今回の画像は私自身がアップしたものを使用し、曲目も全曲紹介することにします。なので画像からショップへリンクされていませんので、ショップで確認したい場合は文字のリンク又はバナーで移動して下さい(マイナーなジャンルのマイナーなアーティストの性でしょうか?笑)。

イギリスのPollytone Recordsから発売された本作は、'90年の彼らのデビュー・シングルや既発のオムニバス・アルバムで発表していた6曲に、'97年から'98年にかけてアルバム用に新たに録音した12曲を加えた全18曲で構成されています。
そして内容の方は、彼らとも親密な間柄の、ドイツでトップ・クラスの人気を誇るドゥー・ワップ・グループ、The Crystalairsのリード・シンガーRalf zur Lindeがライナーで大絶賛している通り最高のドゥー・ワップ・アルバムです。

収録曲目
1.Can't Live On Memories/ 2.Please I Wonder/ 3.Someday/ 4.Sit There Baby/ 5.So Sad/ 6.Heavenly Love/ 7.Only In My Dreams/ 8.Loneliness Of Night/ 9.Wishin' Time/ 10.Lovebound/ 11.Lonely/ 12.Not Long Ago But Yesterday/ 13.The Closer You Are/ 14.You Could Have Told Me/ 15.My Foolish Heart/ 16.Now You're Gone/ 17.Yesterday's Memories/ 18.Mr. Moon(Buzz Off Boys)(アカペラ)

続いて主な収録曲を見てみましょう。
スティーヴ・ウェブThe Fabulous Flopsのベース・ヴォーカリストFrank Buttgerの共作によるアルバム・タイトル曲「Can't Live On Memories」は、ポップでタイトなコーラスの向こうから涼しげなスティーヴのヴォーカルが飛び出すミディアム・テンポの佳作。彼らのすべてのアルバムで言える事ですが、1曲目は必ず素晴らしい出来なんですよね。
2曲目の「Please I Wonder」は、ディオン&ベルモンツの香りがちりばめられたオリジナル・アップ・テンポの傑作。この曲でのマーク・ウェブのベース・ヴォーカルはホント、ベルモンツCarlo Mastrangeloみたいです。なおこの曲は、'92年に英Furyから発売されたオムニバス・アルバム『Cool Town Bop』に収録されていました。
3曲目の「Someday」はニック・ケネディがちょっと気取って歌う、グレン・ブレントネール作のいかにもホワイト・ドゥー・ワップな好曲と言えるでしょう。ニックのポップで洒落たギター・フレーズも聴きもの。

6曲目の「Heavenly Love」は、何とRosie & The Originalsの'61年全米5位のヒット曲「Angel Baby」の出だしのギター・フレーズそっくりに始まって、3rdアルバムでカヴァーしたThe Five Satinsの「Wonderful Girl」('56年)調に展開するなかなかユニークなグレン作のバラード。
日本でも当時ヒットした白人ガール・グループ、The Murmaidsの「Popsicles And Icicles」('63年全米3位、邦題「恋のドライブ・イン」)にサビのフレーズがちょっとばかり似てる!?8曲目の「Loneliness Of Night」は、オールディーズ・チックな甘めの曲でこれまたナイスです。
9曲目の「Wishin' Time」は、'90年にNicky & The Naturals名義で発表した、記念すべき彼らのデビュー・シングル(当時のタイトルは「My Wishin' Time」)。アコースティック・ギターが効果的に使われていて、耳に残りやすいメロディーの良質ホワイト・ドゥー・ワップと言った感じでしょうか。

ヴォリュームを少し大きめにして聴いて欲しい、本CDのハイライトと言えそうなのが10曲目の「Lovebound」。ドゥー・ワップ・ファンの間で隠れた名曲とも評されている、ニューヨーク出身の白人グループ、The Universalsによる'61年のアップ・テンポ曲がオリジナルなんですが、グレンのヴォーカルからコーラスにいたるまでノリノリ感も完璧で、ひょっとしたらオリジナルを超えてるかも(必聴!×∞)。ウキウキした気分になって体が自然と動き出してしまうこの曲は、ニックのセンスあふれるきらびやかなギターも聴き所となっている大傑作です。
ちなみに、「Save The Last Dance For Me」('60年全米1位、R&B1位、邦題「ラスト・ダンスは私に」)他多数のヒットで知られる当時の人気絶頂グループ、The Drifters風のストリングスが間奏で聴けるオリジナル盤も、個性的なリード・シンガー、Fred Johnsonが黒人っぽく歌っていてかなり聴き応えあります(初めて聴いた時は、てっきり黒人グループだと思ってました)。

12曲目の「Not Long Ago But Yesterday」もまた、先述の「Angel Baby」っぽいギター・フレーズが繰り返されるニック作のバラード曲なんですよね。
この頃彼らの間でロージー&オリジナルズがブームだったんでしょうか?それとも母国のスーパー・スターJohn Lennonの影響?
13曲目の「The Closer You Are」は、ドゥー・ワップ・ファンの間でも評価の高いニューヨーク出身の黒人グループ、The Channelsのドゥー・ワップ史上最高のバラードとして名高い'56年の曲のカヴァーです。リヴァイヴァル系グループがこの曲をカヴァーする時は、'63年のThe Magnificent Fourのアップ・テンポ・ヴァージョンでカヴァーする事が多いんですが、ここでは3パート・ハーモニーが究極的に美しいチャネルズのオリジナル・ヴァージョンでカヴァーしています(ちょっと意外!?)。
チャネルズのオリジナル盤は私も昔から大好きで、私の中のドゥー・ワップ・バラード・ベスト・テンにも間違いなく入るでしょう(ホントいい曲です)。
なおThe Roomatesのこの曲は、'96年に英Pollytoneから発売されたオムニバス・アルバム『Swing Jive And Doo Wop』に収録されていたものです。

彼らのアルバムには必ず1曲入っている恒例の“そっくりソング”の登場です。14曲目の「You Could Have Told Me」がそうなんですが、元ネタになっているのは「Denise」で'63年に全米10位(R&B18位)のヒットを飛ばしたRandy & The Rainbowsの前身グループ、The Dialtonesの「Till I Heard It From You」('60年)。元ネタと同じくバック・コーラスの“♪Heard It From You”というフレーズも使っていて微笑ましいんですが、出来の方はニックの熱唱も好感が持てる良質アップ・テンポとなっています(口が裂けてもパクリなんて言えません)。なおこの曲は、'90年のデビュー・シングルのB面曲でした。
ちなみに、The DialtonesのオリジナルはRosalie Calindo嬢がリード・ヴォーカルのチャーミングなドゥー・ワップなんですが、これまた私結構好きなんですよね。

その他は、サビの部分のメロディーがとてもキャッチーなオリジナル・ミディアム・テンポの佳曲「So Sad」、彼らお得意のThe Mystics風コーラスを披露したオリジナルの美しいミディアム・テンポの曲「Only In My Dreams」、間奏のセンスいいギターが印象的なホワイト・ドゥー・ワップ風オリジナル曲「Lonely」、'91年にドイツでのみシングル発売された、ニック作のおしゃれでカッコいいアップ・テンポ・ナンバー「Yesterday's Memories」等々、ドゥー・ワップ・ファンには堪えられない名作のオンパレードとなっています。

3回にわたって現在発売されているThe Roomatesの全オリジナル・アルバムを紹介してきましたが、ドゥー・ワップの過去も現在もそして未来をも垣間見させてくれるような一押しの傑作ばかりです。なので日本では全く無名ですが、彼らの素晴らしい作品が一人でも多くの人の耳に届けば必ず評価されるグループだと確信しています。
ドゥー・ワップやオールディーズをあまり聴かない人にも耳になじみやすいと思うので、ぜひおすすめです(目からうろことなること間違いなし)。また、ドゥー・ワップ・ファンやオールディーズ・ファンにとってはマスト・アイテムと言えるでしょう。


※ CDCan't Live on Memories』の詳細・購入はこちらでどうぞ。
■ 今回の無料動画は、最初に紹介したThe Roomatesの2ndアルバム『Between The Lines』に収録されていた「You Should Know」のオリジナル曲で、Los Zafirosによる「Y Sabes Bien」です。一応記事に関連したキューバのオールディーズということで...
日本のオールディーズ・ファンにはなじみがないかもしれませんが、以前に触れたように、彼らはアメリカのヴォーカル・グループにも多くの影響を受けた(実際プラターズ等のカヴァー有)キューバのヴォーカル・グループで、'60年代から'70年代初めにかけて本国で活躍していた人気グループです。
映像ではカリプソ調のダンス・ナンバーを陽気に歌っていて、観ているこっちもモデル?の女性みたいに思わず踊りたくなってくる楽しい曲ですよね。
しかし、The Roomatesもよくこんな曲をドゥー・ワップにしてカヴァーしましたよね(ホント感心します)。「You Should Know」もさすがにこの曲ほどの陽気さはないんですが、カッコいいアップ・テンポ・ドゥー・ワップになっています(オリジナルの甲高い声も洗練されたファルセットになってるし...)。
では、珍しいキューバのオールディーズをご覧下さい。

[トップ・ページへ] [他の記事を読む] [他の動画を観る]
スポンサーサイト



  ★ ただいま、各ブログランキングに参加中です。応援お願いします<(_ _)>
  FC2ブログランキング  人気ブログランキング  JRANKブログランキング  にほんブログ村 音楽ブログ

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
幅広い
無料動画、

ここまでくると、
もーかなり、ドゥアップからはみだしているよーにも
感じちゃいますね。

しかし…

一口にドゥアップといいましても、
実に、幅広いです。

いろいろなドゥアップが聴けて、
幸せでありまする。

それでは、次回リポートも、
楽しみにしておりまする。
2007/06/14(木) 23:51 | URL | トニー #mQop/nM.[ 編集]
素早いレスポンスありがとうございます
トニーさんこんばんわ。
昨日?のコメントに返事しようと思っていた矢先、さらにコメントいただきまして恐れ入ります。

念のため言っておきますが、Los Zafirosはドゥー・ワップ・ではないヴォーカル(コーラス)・グループです。

The Roomatesがこのカリプソ曲をドゥー・ワップ調にアレンジしてカヴァーしたと言う事です。

それと、前回のディオンの動画は気に入ってもらえたようでとてもうれしいです。ホント、'59年の映像にしては綺麗に残ってますよね。珍しい!

トニーさんはドゥー・ワップ以外のオールディーズ系はそれほど興味がないのですか?

いずれにしてもトニーさんのありがたいコメントは、ブログの励みになり、めっちゃ感謝してます。

今後ともよろしくお願いいたします。
2007/06/15(金) 00:10 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
みたよ。詳しくは後ほどゆっくり。
2007/06/16(土) 11:24 | URL | 松永 尚倫 #-[ 編集]
意味深ですね
松永さんようこそ!

訪問ありがとうございます。

ところで見て頂いてどうだったのでしょう?結構気になりますが...

よろしかったらまたのお越しをお待ちしております。
2007/06/16(土) 23:03 | URL | sugarboy #L/3l8JBE[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://50soldies.blog102.fc2.com/tb.php/14-947b1986
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。